いつもは無精ひげを生やしているジェンソン・バトン(マクラーレン)だが、今週末はめずらしくひげをきれいにそり落としてサーキットへ現れた。
これは明らかに、マクラーレンが新たに剃刀(かみそり)の大手企業であるジレット社とスポンサー契約を締結したことによるものだ。
しかし、バトンとしては、本当はひげよりも、手を焼かされているマクラーレンの2013年型車MP4-28のタイムをコンマ1秒でも剃り落したいところだろう。マクラーレンは現時点において、いつもならライバルとなるはずのレッドブル、ロータス、フェラーリ、そしてメルセデスAMGといったチームに対して明らかに後れを取っている。さらに、フォース・インディアやザウバーといった中団グループに攻められるほどの不調に陥っているからだ。
バトンはF1第3戦中国GPの舞台となっている上海で、ライバルたちがマクラーレンのようにクルマを抜本的に作り変えることをせず、昨年型のクルマをベースとしてそれらを慎重に進化させるという決定をしたことで、自分たちが窮地に陥ってしまった、と次のように話した。
「ひとつ驚かされたことは、どのチームも僕たちと同じやり方をしてこなかったということだ。そうしたのは僕たちだけだったんだ」
だが、間違いなく、今シーズンからマクラーレンに加わったセルジオ・ペレスにとっては、さらに厳しい状況となっているだろう。ペレスは偉大なマクラーレンに加入したと考えていたものの、そこで待っていたものは危機的状況に陥って、もがき苦しむチームだったからだ。
そのペレスは、『EFE通信』に対して次のように話している。
「(マクラーレンが)どんなチームであれ、また、過去にどういう実績を持っているにしろ、常に結果を出すためのプレッシャーにさらされているんだ」
「マクラーレンで走るということは、いつだってプレッシャーがかかるものだよ」