一部の報道内容とは異なり、ウィリアムズはまだ2012年の新車を走らせていなかったようだ。
報道では、ウィリアムズはまだ公の場で発表が行われていない新車FW34を、バルセロナ近郊のイディアダの施設で初の実走を行ったと伝えられていた。その際、新車のハンドルを握ったのは、テストドライバーのバルテリ・ボッテスであったとまで報じられていた。
ところが実際は走行していなかったようだ。「シェイクダウン(新車が問題なく走るかの簡単な確認走行)は悪天候のため中止となった」というウィリアムズの広報担当者からの情報をドイツのメディアが伝えている。
その代わり、7日(火)から始まるヘレス・サーキットでのテストが、ウィリアムズのマシンのサーキットデビューの場となるようだ。なおその時のドライバーは、今年F1で2年目のシーズンを迎えるパストール・マルドナードが予定されている。
また、イタリアの本拠地で新車発表会を行う予定だったフェラーリも悪天候のために急きょ新車発表会をインターネット配信に変更し、その後のシェイクダウンをキャンセルすることになってしまった。これによってフォース・インディアが、どこのチームよりも一足早く新車のサーキットデビューを済ませたことになる。フォース・インディアは、シルバーストンで新車を発表し、その後シェイクダウンを行った。
3日(金)の新車発表を終えた後、ポール・ディ・レスタがフォース・インディアの新車VJM05を走らせた。「順調だったし、とてもいい気分だった。7日(火)にヘレスで再びこのマシンを走らせることを心待ちにしているよ」というディ・レスタの感想を『Guardian(ガーディアン)』が掲載している。