セルジオ・ペレス、ペイドライバーのイメージ払しょくを目指す

2012年03月02日(金)18:53 pm

セルジオ・ペレス(ザウバー)が、「ペイドライバー」というイメージを払しょくしようともがいている。

ペイドライバーとは、ドライバーとしての実力以上に、スポンサーからの資金力などでチームとの契約を勝ち取るドライバーのこと。モータースポーツ界では以前からペイドライバー自体は存在しており、特に若手ドライバーがF1へステップアップする際には、自動車メーカーやスポンサー企業からの支援を受けることが珍しくない。

F1で7度のタイトル獲得という記録を打ち立てたミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)も、1991年のF1デビュー時には、持参金を用意したと言われている。若手ドライバーは、スポンサー資金を持ち込んででもF1チームと契約すれば、自身の実力を証明してトップチームへの移籍する道も開けてくるのだ。

しかし、近年は世界的な不況の影響から各チームとも運営が厳しい状態になり、チーム側がペイドライバーと契約したため、実績のあるベテランドライバーがシートを失うという事態が増えており、関係者からはこういった現状を憂う声も聞かれていた。

ペレスも、F1デビュー時にはペイドライバーと言われていた。母国メキシコの大手通信会社テルメックスが長年ペレスを支援しており、ザウバーとペレスが契約すると、テルメックスはザウバーのスポンサーになった。しかしペレスは、テルメックスによる支援の影響もあったと認めつつ、自身の実力でF1ドライバーになったと語っている。

「最近では、これまで以上にスポンサー支援に頼らなければならない。でも、才能こそが何よりも優先されると信じている」

「たとえスポンサーからの支援を受けているドライバーであっても、F1に悪いドライバーなんていないと思う」

「僕はテルメックスの資金力でF1にやってきたと散々批判された。だけど考えてみて欲しい。GP2(F1ヘの登竜門とも言われているレースカテゴリー)で年間5勝を挙げて、タイトルこそ逃してもチャンピオンのわずか10ポイント差に迫ったドライバーは、普通その次の年にF1へ行けるんじゃないかな」

「確かにテルメックスの影響力はある。だからといって、そのおかげで僕がF1ドライバーになれたと決めつけるのはフェアじゃないよ」

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