F1の歴代チャンピオンたちは、2012年シーズンの前半戦が終わった時点で2位に34ポイント差をつけて選手権争いの首位をいくフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2012年のタイトルを獲得し、自身3度目となるワールドチャンピオンに輝くだろう確信している。
イタリア紙『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』のベテラン記者ピノ・アリービは、アロンソがチャンピオンシップ争いに「断トツでリードしている」とし、今シーズン3勝目を挙げた先週のドイツGPでのレースを受けて、アロンソを「完ぺきなドライバー」と称えている。
アリービはまた、アロンソが「ニキ・ラウダ、アラン・プロスト、ジャッキー・スチュワート、デーモン・ヒル、そしてジャック・ビルヌーブといった歴代のそうそうたるF1チャンピオンたちにまったく引けを取っておらず一人“異彩を放っている”」とも考える。
「アロンソは、私をほうふつさせる。それに、少しプロストっぽいところもあるね」と同紙に語ったのは、F1チャンピオンに3度輝いたニキ・ラウダだ。
「私とプロストはレースの分析に長けていたが、フェルナンド(アロンソ)もそれに関して素晴らしい。さらにレースのビジョンを明確に持っている。他のドライバーを見ても、フェルナンドのレベルに達している者はひとりもいないね」とラウダはアロンソを高く評価している。
もう一人、過去に3回F1王者になったスチュワートもこの意見に賛成のようだ。
「よく、現役F1ドライバーの中で誰がナンバー1かって話になるけど、(アロンソに)以外の名前をあげる人がいたら信じられないね」
「疑う余地もなく、アロンソがナンバー1だ。他のドライバーたちと比べて、彼だけ異次元にいるね」
過去4度F1王者に輝いたプロストはアロンソについて次のように話している。
「フェルナンドは、落ち着いて物事に取り組む。それに、マシンで劣っていようと、万全の状態でなかろうと、最大限の能力をレースで引き出す術(すべ)を知っているんだ」
1997年のチャンピオンであるビルヌーブは、2004年にルノー(現ロータス)でアロンソと1年間チームメートになった経験がある。
「彼は、ミスを犯さない唯一のドライバーだね。間違いなく今シーズンのタイトル最有力候補」と語り、アロンソを注目している。
アロンソがチームに与える好影響にも目が向けられている。
1996年のチャンピオンであるヒルは「フェラーリの仕事ぶりには感銘を受けているが、チームが競争力を取り戻したのもアロンソの力によるところが大きい」と感じている。
アロンソの実力は、歴代のチャンピオンたちからも折り紙つきのようである。