マクラーレン、2013年F1シーズンに注力

2013年05月02日(木)10:31 am

開幕以来続いた遠征4戦を終えて、マクラーレンはチームランキングで6位と、まれに見る不調に陥っている。トップをひた走るレッドブルとのポイント差は86ポイントに広がり、早くも2014年シーズンの準備に集中してはどうかという声もあるが、マクラーレンは2013年シーズンをあきらめていない。

革新的なクルマで今シーズンに挑んでいるマクラーレンだが、その果敢な挑戦は今のところ実を結んでいない。チームランキングではレッドブルだけでなく、ロータス、フェラーリ、メルセデスAMG、そしてフォース・インディアにも後れを取っている。また、エースドライバーのジェンソン・バトンはドライバーズランキングで10位にとどまっている。

2014年シーズンからはV6ターボエンジンの導入を含めてルールが大きく変更されることから、チームの勢力図が描き変わる可能性がある。早々に2013年シーズンをあきらめて2014年の準備に力を入れるのもひとつの手段だが、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは2014年シーズンに目を向けるべき時期について言葉をにごしている。

「もしかすると私は間違っているのかもしれないが、2014年シーズンを考えるのはお断りだ」

「私はチームを強くしたい、トップ争いに戻らせたい。そして、優勝の可能性を視野に入れてグランプリに向かいたいのだ」

あくまでも今季に集中するとウィットマーシュは言うが、F1中国GPでポールポジションをとったメルセデスAMGのように、マクラーレンよりも勝利に近い位置にいるチームですら、すでに2014年のことを考え始めている。

メルセデスAMG首脳のトト・ヴォルフは、すでに2014年シーズンの準備にリソースを割いていることをF1公式ウェブサイトに明かした。

「すでに2014年の準備を始めている。来季のクルマの開発を担当する人員を段階的に増やしていくつもりだ」

「5月には、スタッフの半数以上が2014年に向けた作業に移る予定だよ」

こう語ったヴォルフは、メルセデスAMGのこの動きは決して珍しいものではないという。

「夏休みごろには、どのチームも2014年のクルマをメインに開発し始めるだろう。とても複雑に入り組んだクルマだからね」

「その時の(ランキングの)順位次第なのはもちろんだ。タイトル争いをしているチームが今季のクルマに注力するのは当然だろう」

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