レッドブルは7月の若手ドライバーテストをボイコットしてレギュラードライバーでプライベートテストを行うかもしれないと規則破りを示唆していたチームアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士。今度は、自分の発言が実はジョークだったと言い出した。
いわゆる「タイヤゲート」事件でメルセデスAMGが軽い処罰に終わり、怒りに燃えたレッドブル。だったらうちのチームも違法テストでアドバンテージを得るまでとする態度をイギリス『The Times(タイムズ)』紙に示したマルコだったが、コメントが掲載されると、すぐさま24日(月)にこれを否定。
マルコ博士は『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』紙へ次のように話す。「もちろん、われわれが規則を破るはずがないだろう」
またマルコ博士は、メルセデスAMGの違法テストをまねるなどと発言したのは少しの処罰で済むならテストで得るメリットの方が大きいと思ったからだと、次のようにドイツ『Welt(ヴェルト)』紙に語っている。
「ただの皮肉だよ」
「あのような(国際法廷の)判断が下るなら、規則破りを犯すリスクもありだと示したかっただけだ」
「全面的な有罪判決が下ったのに、受けるのは被告自ら申し出た罰だなんてどうかしている」と、マルコ博士。
これに同調するように、『Welt(ヴェルト)』のシモン・パウシュ記者もまた、今回の事件で罪をかぶったのは来月シルバーストンで行う若手ドライバーテストに出られなくなったサム・バード(メルセデスAMGテストドライバー)だけではないかと記している。