レッドブルが3日(火)にダニエル・リカルド(トロロッソ)の昇格を発表。なぜ、このタイミングだったのか、イギリス『Telegraph(テレグラフ)』紙のトム・ケアリー記者は指摘する。
同記者によると、発表は「欧州プロサッカーの選手移籍期限が迫って、ドタバタしている最中」に行われたばかりか、この日、第一線で活躍するF1記者たちは、その多くがロンドンで開催されたロン・ハワード監督の新F1映画『Rush(邦題未定)』試写会に出席していたのだ。
「おそらくレッドブルは騒ぎを避けたのだろう」とケアリー記者は言う。「ただでさえレッドブルは、危ない橋は渡らない主義と一部の方面から批判されているのだから」
それでもレッドブルがいうには、リカルドは「ナンバー2」ではないそうだ。その証拠に、ベッテルと同じ環境で同じマシンが与えられるという。
次にモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコの認識だ。レッドブル所有ながら中団争いがほとんどのトロロッソからトップチームへの移籍で、リカルドが環境に慣れてフルにスピードを発揮するまで、「3戦から5戦」程度の時間が必要とマルコはみている。
リカルド本人は、ようやく正式発表されてホッとしているところだ。
「少し待たされたかな」と、リカルドはレッドブル所有のテレビ局『Servus TV(セアヴスTV)』で笑いながら語った。
「とにかく電話だけは四六時中、肌身離さず持っていたよ!」