もしフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がレッドブルのマシンに乗ったなら、どれだけの走りをするだろうか? ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)など「足元にも及ばない」ほどの結果を出すとコメントした。
ハミルトンといえば、勝ちをほしいままにしているベッテルについて行った以前の発言が「敬意に欠ける」と受け取られ、真意を再度、説明したばかりだ。
今月に入ってハミルトンは自身のツイッターで、次のようにつづっている。「自分の考えをはっきりさせておかないとね」「セブ(ベッテルの愛称)は偉大な王者だよ!」
そんなハミルトンだが、仮にレッドブルのマシンに乗ったら自分も4度タイトルを取れるか『AS』紙がきいたところ、彼はこう答えた。「何とも言えないね」
「そんなことを口にしたらバカかと思われるよ」
「でも、僕には分かるんだ。もしフェルナンドがあのマシンに乗ったら、今のベッテルどころじゃない強さを見せつけるだろう。ベッテル以上にやすやすと勝利をさらっていくはずだ」
ベッテルが成し遂げた記録の数々がどうも一般に認められていないのではとする質問に、レッドブルで連戦連勝のマシンを設計している技術責任者、エイドリアン・ニューイは「嫉妬(しっと)」を理由に挙げた。
選手末のインドGPでF1の4連覇を達成したベッテル。メルセデスAMG会長で自身は3度のF1タイトル経験者であるニキ・ラウダは、ベッテルを称賛してやまない。
ラウダは『Auto Bild(アウト・ビルト)』にこんなことを言っている。「もし神がレーシングドライバーの持つ、すべての才能をカクテルに入れて混ぜたら、そのドリンクをセバスチャン・ベッテルと名付けることだろうね」