長い間F1の最高権威の座に収まってきたバーニー・エクレストンだが、2014年はひとつの重要な節目を迎えることになるかもしれない。
エクレストンは、元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーとの汚職に関する嫌疑がかけられており、ドイツ検察当局が刑事裁判を起こすかどうかの結果待ちという状態になっている。さらに、ミュンヘンのバイエルン州立銀行も、4億ドル(約412億円)に及ぶ民事訴訟を起こす予定にしている。
さらに、ロンドン高等法院で7週間にわたって争われたドイツのメディア企業コンスタンティン・メディアンとの間の1億ドル(約100億円)に及ぶ民事裁判もちょうど結審したばかりのところだ。
だが、『Telegraph(テレグラフ)』は、裁判官がその贈収賄に関わる民事裁判の判決を申し渡すのは、2014年の最初の数週間になるだろうとしている。
『Reuters(ロイター通信)』の記者であるキース・ウェアーは、担当裁判官であるガイ・ニューイは「証拠の洗い直しに数週間を要することになるだろうと考えられており、こうした複雑な民事訴訟ではそれが一般的だ」と付け加えた。