2007年から昨年まで7年間にわたってタイトルスポンサーを務めていたボーダフォンとの契約が解消されたマクラーレンだが、24日(金)に予定されている2014年型車の正式発表の際、それに代わる新たなスポンサーが発表されることはないと認めた。
マクラーレンは、ボーダフォンとの最後のシーズンとなった2013年には、優勝どころか表彰台にすら上れないという惨たんたる結果に終わったものの、同チームのマネジングディレクターであるジョナサン・ニールは、2014年もマクラーレンの財政面は健全であると主張し、『GMM』の独占取材に次のように語った。
「我々は財政的には健全だよ。それに、我々には素晴らしいパートナーたちがいる。モービル1、サンタンデール、GSK、ジョニー・ウォーカー、ヒルトン、ヒューゴ・ボス、タグ・ホイヤー、SAP、そのほかにもたくさんのパートナーがね」
さらに、ニールはマクラーレンが株式公開会社ではないため、「利益を公表」する必要はないと次のように続けた。
「我々の株主であるロン・デニス、タグ、そしてマムタラカトは、配当金を受け取ったりはしないんだ。そう、彼らはマクラーレンが再び大きく成長するところを見たいという欲求によって動かされているんだ」
「だから、マクラーレンは、2014年にはかつてなかったほどの大きな運営予算を有することになると明言できるよ」
だが、マクラーレンは大きな変革期を迎えている。それは単に2015年にエンジンパートナーとしてホンダを迎えることだけではない。
マクラーレンの最高権威であるデニスが再び実権を握ったことにより、マーティン・ウィットマーシュはチーム代表の座を追われることになると考えられている。
『Speedweek(スピードウィーク)』は、昨年までメルセデスAMGのチーム代表であったロス・ブラウン、もしくはマクラーレンのスポーティングディレクターであるサム・マイケルが新たなチーム代表となるのではないかと報じるとともに、ウィットマーシュはヘレスで来週28日(火)から始まる公式シーズン前F1テストには顔を出さないのではないかと推測している。
さらに、イギリスの『Daily Mail(デイリー・メール)』紙は、マクラーレンでは「2013年に悲惨なシーズンを送った」ことを受け、かつてレッドブルでマーク・ウェバーのレースエンジニアを務め、昨シーズンはロータスに移籍していたシアロン・ピルビームをチーフレースエンジニアとして引き抜いたと報じている。