F1でゴール後に優勝者がコース上でドーナツターンを披露することが、ルールで認められる見通しになった。
現F1王者のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は昨年、F1インドGPでタイトルを確定させると、ルールで規定されているとおりパルクフェルメには戻らず、ホームストレートでドーナツターンを披露。これに対しFIA(国際自動車連盟)は、ベッテルに戒告処分を与え、レッドブルには多額の罰金を科した。
当時、ベッテルが処分を受けたことを知ったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は「本当に? そんなのおかしいよ!」とコメント。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーも「特別な状況で柔軟性を持てる権限」をスチュワードに与えるべきだと語っていた。
しかし、スポーティング・レギュレーションの改正案の中で、ドーナツターンが認められることが明らかになった。
ゴール後、各ドライバーはパルクフェルメに向かうことが義務づけられるのは変わらないが、レース優勝者は除外される。また、ゴール後に「祝福のパフォーマンス」をすることも認められた。ただし、安全面に留意することと、表彰式を遅れさせないことが条件になる。