ベテランジャーナリストがマクラーレン・ホンダF1の姿勢を批判

2015年02月24日(火)17:10 pm

22日(日)にバルセロナでフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がクラッシュを喫し、ヘリコプターで病院へ搬送されたことが世界に報じられ、大きな衝撃が広がった。

目撃者が、普通の事故のようには見えなかったと証言したなどもあり、その事故原因についてはマクラーレン・ホンダが搭載していたERS(エネルギー回生システム)の不具合でアロンソが感電していたのではないかとか、不具合を起こしたバッテリーが有毒ガスを発生していたのではないかなどという疑念の声があがっていた。

マクラーレンでは23日(月)に声明を出し、こうした憶測を否定したが、アロンソのマネジャーであるルイス・ガルシア・アバドも、今回の事故原因についてさまざまな憶測が飛び交っていることについて、あらためてそうした事実はなかったと語った。

「爆発もなければ、エイリアンに誘拐されたとか、そういうようなことは何もなかったんだ」

皮肉をこめてそう語ったアバドは、「アロンソは衝撃を受けるまでクルマを減速しようとしていた。そのときすでに気を失っていたのであれば、そんなことはできないよ」と続けた。

だが、F1パドックでも一目置かれているベテラン記者のミハエル・シュミットは、今回そうしたうわさが飛び交うような事態になったのはマクラーレン・ホンダの対応のまずさのせいだと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように書いている。

「フェルナンド・アロンソの事故は、F1には広報活動の点でまだ学ぶべきことが残されているということを示すものだ」

「沈黙を守るというマクラーレンの主義が、こうした乱暴な憶測を生む原因となったのだ」

そう主張したシュミットは、次のように付け加えた。

「チームはもっと胸襟を開いたコミュニケーションをとることで、そういうことを阻止できたはずだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック