2017年F1開幕戦オーストラリアGP決勝レースで2015年F1シンガポールGP以来となる自身43勝目を挙げたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。フェラーリにとっても久しぶりの表彰台の頂点となった。
フェラーリがこのオーストラリアGPの舞台、アルバート・パークで勝ったのは、2007年キミ・ライコネン以来となった。もう10年も前のことだ。
そして2007年のチャンピオンは、キミ・ライコネン(フェラーリ)が勝ち取っていた。これがフェラーリ最後のドライバーズチャンピオンだ。
オーストラリアGPでの優勝が良いジンクスだとしたら、今年のチャンピオンはセバスチャン・ベッテルとフェラーリになるかもしれない。
■2007年はこんな年
2007年といえば、日本勢ではホンダ・レーシングF1チーム(ジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロ)やパナソニック・トヨタ・レーシング(ラルフ・シューマッハ、ヤルノ・トゥルーリ)、佐藤琢磨(スーパーアグリ)、F1にデビューした中嶋一貴(ウィリアムズ)、山本左近(スパイカー)、トヨタのテストドライバーに小林可夢偉がF1にいた時代だ。
そして、F1にデビューしたドライバーも豊作だった。
今では3回のF1王者となったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がマクラーレン・メルセデスからF1デビュー。
4回のF1王者セバスチャン・ベッテルは、負傷したロバート・クビサの代役としてBMWザウバーからデビューし、後半からスコット・スピードに代わりトロロッソから参戦。
中嶋一貴も最終戦、前戦F1中国GP後にF1引退を表明したアレキサンダー・ブルツに代わってウィリアムズからデビューした。
この年の新人ハミルトンのチームメートは、最強ミハエル・シューマッハ&フェラーリを倒して、ルノーで2年連続チャンピオンを獲得してマクラーレンへ移籍してきた王者フェルナンド・アロンソだ。
しかし、シーズンが終わってみればハミルトンとアロンソは109ポイントの同点で、優勝回数がハミルトン4回に対してアロンソ3回と、優勝が1回多かったハミルトンがランキング2位に輝いていた。
▼10年前にF1参戦していたドライバーたち

▼2007年のF1開幕戦オーストラリアGP決勝スタート

▼チェッカーを受けて両手でガッツポーズするキミ・ライコネン

▼ピットレーンで喜ぶフェラーリとキミ・ライコネン

▼10年前の表彰台の頂点で『1番』ポーズをしていたのはキミ・ライコネンだった

▼今はFIA会長のジャン・トッドが最強フェラーリを率いていた

▼2007年にF1に参戦していたドライバー
| チーム/エンジン | ドライバー |
|---|---|
| マクラーレン | フェルナンド・アロンソ |
| (メルセデス) | ルイス・ハミルトン |
| ルノー | ジャンカルロ・フィジケラ |
| ヘイキ・コバライネン | |
| フェラーリ | フェリペ・マッサ |
| キミ・ライコネン | |
| ホンダ | ジェンソン・バトン |
| ルーベンス・バリチェロ | |
| BMWザウバー | ニック・ハイドフェルド |
| (BMW) | ロバート・クビサ |
| セバスチャン・ベッテル | |
| トヨタ | ラルフ・シューマッハ |
| ヤルノ・トゥルーリ | |
| レッドブル | デビッド・クルサード |
| (ルノー) | マーク・ウェバー |
| ウィリアムズ | ニコ・ロズベルグ |
| (トヨタ) | アレキサンダー・ブルツ |
| 中嶋一貴 | |
| トロロッソ | ビタントニオ・リウッツィ |
| (フェラーリ) | スコット・スピード |
| セバスチャン・ベッテル | |
| スパイカー | エイドリアン・スーティル |
| (フェラーリ) | クリスチャン・アルバース |
| マルクス・ヴィンケルホック | |
| 山本左近 | |
| スーパーアグリ | 佐藤琢磨 |
| (ホンダ) | アンソニー・デビッドソン |