レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、2023年にマックス・フェルスタッペンとレッドブルがF1タイトルを守るための準備は非常にうまく進んでいると主張した。
■新車のシェイクダウンは「スムーズ」だったとフェルスタッペン
レッドブルは11日(土)にイギリスのシルバーストーン・サーキットで2023年型F1マシン『RB19』のシェイクダウンを行った。
そして、2021年と2022年のF1チャンピオンであるオランダ出身のフェルスタッペンは、シルバーストンでのシェイクダウンは「本当にスムーズ」だったと語っている。
79歳のマルコは、そのシルバーストンでのシェイクダウンにも、そして先日ニューヨークで行われた2023年型マシン発表会にも姿を見せていなかったが、2023年シーズンに向けたチームの準備状況には満足できているようだ。
■「全てが順調だ」とチーム首脳のマルコ
マルコは、母国オーストリアのグラーツにおいて『f1-insider.com』の取材に対して次のように答えた。
「準備は全て順調に進んでいるよ」
2023年のレッドブルには2021年のバジェットキャップ(チーム予算上限)違反に対して風洞時間というペナルティーを受けることになるものの、マルコはそのことが自分たちの勢いをそぐことにはならないはずだと考えているようだ。
その理由は、今年は空力面でわずかな変更はあるものの、技術レギュレーションはほとんど変わっていないため、2022年に最強を誇ったレッドブルF1マシンがそれほど簡単にライバルチームたちに逆転を許すとは考えられないためだ。
「昨年のマシンが重量制限(マシンの最低重量規定)に達したのは、シーズンの後半になってからだったんだ」
そう語ったマルコは、次のように付け加えた。
「それ以降、マックスが快進撃を見せた理由のひとつはそれだったんだ」
■10日後には公式プレシーズンテスト開始
もちろん、フェラーリやメルセデスといったレッドブルのライバルたちも今年は改善を施した新型マシンを投入してくるのは間違いない。しかし、レッドブルも同じように昨年のマシンをさらに強化するための取り組みを続けてきているはずだ。
今年のF1シーズンがどのような力関係となるのか、その最初のヒントが与えられるであろう公式プレシーズンテストは23日(木)から3日間の日程でスペインのバルセロナで行われることになっている。