カルロス・サインツ(フェラーリ)が来年以降のF1キャリアについて公式発表があるまでコメントしない意向を示した。
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■ウィリアムズはいつまで待てるのか
フェラーリから離脱することが決まっているサインツは、アウディ傘下のザウバーからの手厚いオファーを拒否し、同じくオファーを出しているウィリアムズのジェームス・ボウルズ代表の忍耐を限界まで試しているとされている。
シルバーストーンで語ったボウルズ代表は現在、2025年の「プランB」を検討中のようだ。
「基本的にそうです。シンプルな答えです。おそらく今はYかZくらいの段階です」
つまりウィリアムズとしてはこれ以上の選択肢はあまりなく、サインツの決断を待っている状態だ。
■メルセデスは再びサインツに注目
一方、メルセデスF1のトト・ヴォルフ代表は、17歳の期待の新人キミ・アントネッリがF2初年度でここまであまり活躍できていないため、来年のデビューにはまだ準備が整っていない可能性があると示唆し、サインツのメルセデス加入の可能性を再び示した。
「アントネッリ、サインツ、(マックス)フェルスタッペンが来年我々のチームに所属する確率は33.3%ずつだ。我々は注視している。チームとまだ若いキミにとって最良の決定を下すためにさらなる情報を待っているんだ」と『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に述べた。
■アルピーヌはサインツに仮契約書を提示
あらゆる可能性を見極めているサインツは、アルピーヌと契約を結ぶ可能性が最も高まっており、新チーム・アドバイザーのフラビオ・ブリアトーレはサインツを賞賛し、先週末のオーストリアでは契約書のドラフトまで提示した。
「サインツには契約のドラフトを提示した。イエスかノーかは彼次第だ」とブリアトーレは述べた。
■アルピーヌは“メルセデス”へ切り替え決定か
『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』誌のルイジ・ペルナは、サインツが契約書にサインする「準備ができている」と考えている。
「明らかにブリアトーレは、2026年からルノーのパワーユニットを捨ててメルセデスにスイッチすることを含む、信頼できる再スタートプランを彼に提示した」と彼は書いている。
これは噂通り、アルピーヌの親会社であるルノーが2025年いっぱいでF1パワーユニット製造からの撤退を意味し、マクラーレンなどと同じくメルセデスPUのカスタマーチームになることを示している。
メルセデスのトト・ヴォルフ代表は、新しいクライアントにパワーユニットを販売することに前向きで、アルピーヌとの「探索的な話し合い」がすでに行われたことをシルバーストーンで明かした。
「(ホンダと組む)アストンマーティンに代わるチームを見つけるのは、非常に勉強になるから素晴らしいことだ。我々はパワーユニットが多ければ多いほど、開発や信頼性を加速させるという点でいいと考える組織なんだ」
■アルピーヌのプランBは決定済みか
もしアルピーヌがサインツと契約できない場合、プランBは新人のジャック・ドゥーハンか復帰を狙うミック・シューマッハだ。両者はすでにポール・リカールで非公式のテストを行った。テスト結果は非公開だが、『Bild(ビルト)』紙はドゥーハンがシューマッハより速かったと見ている。
アルピーヌのチーム代表であるブルーノ・ファミンは『Sky』に対し、こう語った。
「正直なところ、テストは2人ともうまくいった。2人とも似たようなプログラムで、とてもうまくいった。2人とも候補に挙がっているが、その候補はまだ極めて多い。3人以上の名前があるんだからね」。
■ガスリーはサインツ推し
ピエール・ガスリーは、新しいチームメイトとしてサインツを最有力候補として挙げた。
「パドック内で得られる最速のドライバーが欲しい。そしてそれは明らかに今のところカルロスだ」
「彼は最も競争力があり、最も経験豊富なドライバーだ、僕たちは素晴らしいコンビになると思う。ジャックとミックもいい選択肢だが、カルロスがベストなのは間違いない」
■サインツが決断したこととは
このような状況の中で、サインツは複数のチームとの交渉やメディアの関心が自身にとって大きな負担になっていると認め、シルバーストーンでスペインの記者たちにこう語った。
「僕は自分で決めるまで、将来のことについて話さないことに決めたんだ」