2025年1月26日(日)、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦デイトナ24時間レースがチェッカーフラッグを迎え、激闘の24時間をポルシェ・ペンスキー・モータースポーツが2年連続の総合優勝を飾った。
24時間の激戦を終えて、優勝した7号車からわずか1.335秒差で2位に入ったのは、HRC USが制作したアキュラARX-06の60号車で、アキュラは5年連続で表彰台を獲得した。
3位は、残り5分でアキュラに2位を奪われた6号車のポルシェ・ペンスキー・モータースポーツで、3.088秒差で1-2フィニッシュは達成ならなかった。
■太田格之進とHRCともに初の挑戦
IMSA・デイトナ初挑戦の太田格之進(25歳、GTPクラス、93号車、アキュラARX-06)は、3度のインディ王者アレックス・パロウ等と計4人のドライバー体制で臨み、初挑戦でいきなりデイトナ24時間のトップを走行するなど活躍。
太田格之進がトップを走行しているオンボード映像
太田がドライブした93号車はHRCセミワークスチームで、HRC USにとってもレース戦略とエンジニアリングを担当するなど新たな挑戦となった。
しかし、レース開始5時間で不運なサスペンションのトラブルに見舞われたものの1時間で修復。レースに復帰後は追い上げる展開となり、最終的にGTPクラス8位/総合15位、周回数は741周でフィニッシュとなったが、予選2番手を獲得したアキュラはレースでも速さを発揮した。
■デイトナ2勝の小林可夢偉、トップを走行するも無念
デイトナで3勝目を狙った小林可夢偉(38歳、GTPクラス、40号車、キャデラックVシリーズ.R)はレースを一時リードするなど速さを見せたが、チームメイトのルイ・デレトラズがドライブしていた際にコースオフしてマルチクラッシュが発生し、前半でレースを終えた。リザルトとしてはGTPクラス11位/総合55位、周回数245周だった。
小林可夢偉がトップを奪うシーン
ケイ・コッツォリーノ(37歳、GTDクラス、Af Corse21号車、フェラーリ296 GT3)はGTDクラス17位/総合48位、周回数は555周だった。