記事要約
・ハースF1の小松チーム代表が、新マシンに苦戦していることを明かした。
・バンピーな路面、起伏のあるコースに弱いことは分かったものの、原因ははっきりとしていないと指摘。
・チームは困難を乗り越えるために団結、信頼関係の構築が進んでいるが、まだ具体的な解決策には至っていない。
2025年4月3日(木)、F1日本GPの開催地である鈴鹿サーキットにて、ハースF1の小松礼雄チーム代表が囲み取材に応じ、ハースの現状、そしてレースの展望について明かした。
■ハースF1チームの小松礼雄代表が語る現状と展望
小松代表率いるハースは、昨年の好結果からは想像できなかったほど厳しい2戦を過ごした。囲み取材でマシンの現状について『TopNews.jp』に次のように語った。
「メルボルンと中国のレースを見ていただければお分かりの通り、メルボルンのように高速コーナーが多く、路面がバンピーなコースでは現在厳しい状況です。一方で、上海のようにコーナーが少なく路面が滑らかなサーキットでは、マシンはダウンフォースを発揮し、あれぐらい(5位や8位)に入ることができます」
「鈴鹿はどうなのかと言われると、再舗装された上に高速コーナーも多いため、最悪の場合はメルボルンのように苦戦する可能性がありますが、最良の場合は上海のように上位に食い込むことも可能です」
「明日の朝、フリー走行1で走り出してみないと、正直分からないです。縁石に乗る乗らないではなく、コースがバンピーかどうか、アンジュレーション(コースの起伏)がどの程度影響するかによりますが、振り幅が広く予測が難しいです」
■バンピー路面への対応とチームの成長
つまり、ハースのマシンは、滑らかな路面でのダウンフォースは素晴らしいポテンシャルを秘めているものの、上下動時の空力に苦戦しているようだ。路面にデコボコなどのバンプがあるとマシンは上下に跳ねてしまう。そうするとマシンの上と下の空気の流れが急激に変わり、ダウンフォースが変化してしまい、挙動が不安定になってしまうようだ。バンプや起伏、風の流れは不確定要素なので風洞やシミュレーターでは計算しにくい。
しかし、これは2戦の結果を分析した現状の仮説であり、まだはっきりと原因がわかっていないという。原因がわかっていたらはっきりと解決方法を示せるものだが、仮説に対する対策をしただけで、まだ走らせていない段階ではその対策が正しいのかどうかも分からないというのが現状だ。
■信頼関係のあるチームと一丸となって取り組む
「(問題に対する)成長はもちろんあります。メルボルンからチーム全体で役職や立場関係なく、何が起こっているんだろう、どこをどうすればいいんだろう、というのを一生懸命考えていました」
「チーム全体として一丸となって問題に取り組んでいます。このような問題が(自身が代表就任直後の)12か月前に発生していたら、チームは空中分解(崩壊)していたでしょう。しかし、信頼関係を築いて基盤を作ったおかげで乗り越えられています。文化やカルチャーは簡単に形成できるものではなく、時間を要しました」
「ただ、まだ具体的な解決策を見つけるには至っていないので、どれだけうまく対応しているとは言っても、レースの世界では結果が全てです。現時点ではまだ何も証明できていないのが現状です。」