記事要約
・今週、F1のV10エンジン復活に関する会議が開催予定。
・レッドブルとフェラーリは持続可能な燃料でのV10導入に前向きだが、メルセデスやホンダなどは反対。
・ホンダは電動化の重要性を強調し、V10エンジンの完全復活には反対の姿勢を示す。
F1のV10エンジン復活に関する憶測は、今週予定されている会議で終止符を打つ可能性がある。
●【2025F1第4戦バーレーンGP】タイムスケジュール・結果
レッドブルとフェラーリは、持続可能な燃料を使用するV10エンジンを導入するために、2026年の新エンジンルールの開始を遅らせることに対して前向きな姿勢を見せているが、メルセデス、ホンダ、アウディは反対の立場を取っている。
■ホンダが反対する理由
ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長は東京・お台場でのF1公式プロモーションイベント「F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025」において、日本の報道陣に対してV10復活の可能性や電動化について次のように語った。
「FIAがV10エンジンの復活を検討し、最初の会議が計画されていることは認識していますが、詳細はまだ分かっていません」
そして電動化の重要性については「ホンダがF1に再参戦する目的は電動とモーターがきっかけにはなっています」と語り、現時点で電動化がゼロになることへ賛成することはなさそうだ。
■議論すべきことはたくさんある
一方で、2026年からホンダのワークスエンジンを使用するアストンマーティンF1のアンディ・コーウェルCEOは、鈴鹿サーキットで次のように述べた。
「我々は、こうしたルールの肯定的な側面について話し合わなければなりません」
「持続可能な燃料、他の業界よりも関連性の高いバッテリー、効率性、そしてより効率的な空力パッケージである直線速度モードについて、すべてについて議論すべきです」
「これらのルールは5年間適用してきましたが、数ヶ月後には2031年にどうしていくべきかについて話し合えるかもしれません」。
■全てはトランプ大統領次第?
しかし、ここ数日、ドナルド・トランプ大統領による過激な輸入関税の導入が始まったことで、世界経済は急激な転換を迎えている。今週、キャデラックも含めた全パワーユニットメーカーが参加する会議がバーレーンで開催される予定だ。