現地時間2025年4月12日(土)、第4戦F1バーレーンGPのフリー走行3回目(FP3)が行われた。気温34℃から30℃、路面温度も46℃から40℃へとやや下がったものの、依然として高温のコンディションの中で1時間のセッションが進行した。
●【2025F1第4戦バーレーンGP】結果・タイムスケジュール
トップタイムを記録したのはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)。2番手にもランド・ノリス(マクラーレン)が続き、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)だった。
■レッドブル系4台、HRC製PU搭載も苦戦傾向
なお、レッドブル・レーシングとレーシングブルズの計4台はいずれもホンダ・レーシング(HRC)製のパワーユニットを搭載している。
レッドブル・レーシングでは、マックス・フェルスタッペンが8番手、角田裕毅は最下位の20番手に沈んだ。一方、姉妹チームのレーシングブルズでは、新人のアイザック・ハジャーが7番手と健闘し、リアム・ローソンは13番手につけている。
●【F1バーレーンGP:FP3タイム/前車差】マクラーレン1-2独占!角田裕毅は最下位…新人ハジャーが王者フェルスタッペンを0.004秒差で上回る!
■フェルスタッペン、予選重視のアプローチもタイム伸びず
フェルスタッペンはこのセッションで全周ソフトタイヤを使用し、予選を意識した内容だったが、8番手にとどまった。注目すべきは、同じホンダ製パワーユニットを使用するハジャーに0.004秒遅れたことだ。これはマシンの絶対的なパフォーマンスに不安を残す結果と言える。
また、フェルスタッペンとハジャーのセクタータイムを比較すると、セクター2はフェルスタッペンが0.171秒上回ったが、ハジャーはセクター1で0.054秒、セクター3で0.121秒速かった。さらに、ローソンもセクター3ではフェルスタッペンを0.024秒上回っており、レッドブル・レーシングはセクター3で特に苦戦している可能性がある。
■角田裕毅はハードタイヤ中心の走行、セットアップ担当か
角田は合計15周を走行し、そのうち12周はハードタイヤ、残る3周のみソフトタイヤを使用。レースセッティングに重点を置いたプログラムを担当したと見られる。
レッドブル・レーシングは2台それぞれで予選用と決勝用のセットアップを試しており、予選までにイギリス本拠地でのシミュレーションを通じて、最適なセッティングを導き出すことになる。
高温下で行われたFP3で、レッドブル・レーシングのパフォーマンスには不安が残る結果となった。新人ハジャーがフェルスタッペンを上回るタイムを記録する中、角田裕毅は最下位。夜間に行われる予選でどれだけ巻き返せるか、チームのセットアップ変更と戦略に注目が集まる。