記事要約
・レッドブルのヘルムート・マルコ博士は、F1デビューしたばかりの20歳アイザック・ハジャーを「今季最大の驚き」と高評価し、将来のスター候補と称賛。
・マルコ博士は、今季わずか2戦で交代となったローソンに代わってレッドブル入りした角田裕毅についても「速さはあるが、ミスを減らすことが課題」と述べた。
・角田は今季残りすべてでチームに帯同予定で、バーレーンGPでのポイント獲得に期待がかかる一方、ハジャーは冷静さと一貫性で将来のトップチーム入りが噂されている。
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■ハジャーは「今季最大のサプライズ」
レッドブルのモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士は、フランス系アルジェリア人の若手ドライバー、アイザック・ハジャーを「将来のスターになる」と称賛した。
今季F1デビューを果たしたばかりのハジャーについて、81歳のマルコ博士は『Skyドイツ』のインタビューで「今シーズン最大の驚きだ」と語っている。
「彼はF1マシンでのテスト距離が最も少ないにもかかわらず、(キミ)アントネッリと互角に戦っている。フリー走行ではローソンに0.4秒差をつけ、落ち着いた走りで常に上位にいる。本当に将来が楽しみな大型新人だよ」
■ローソンは2戦で交代、角田が昇格
今季の開幕戦では、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてリアム・ローソンがレッドブル・レーシングに起用されたが、わずか2戦で交代。代わって昇格したのが角田裕毅だった。
マルコ博士はこの判断について、次のように説明している。
「角田は今季残りすべてのレースでチームに帯同することが決まっている。鈴鹿では速さを示した。あとはミスを減らすだけだ」
さらに、今週末のバーレーンGPについても、角田がポイントを獲得できると期待を口にしている。
■ハジャーと角田、対照的に評価
マルコ博士は角田について「スピードはあるが、課題はミスの最小化」と指摘。一方でハジャーには「冷静さと一貫性」があると評価しており、対照的な見方を示している。
角田はこれまでに4シーズンのF1経験を積み、5シーズン目でようやくトップチームでのチャンスをつかんだ。一方、20歳のハジャーはデビューシーズンながら、そのポテンシャルの高さで早くも将来のレッドブル入りが噂されている。