記事要約
・F1サウジアラビアGPの決勝1周目、角田裕毅とガスリーがターン5で接触し、両者クラッシュでリタイアとなった。
・FIAはこの件を「1周目特有のレースインシデント」として処理し、ペナルティなしと判断した。
・角田は予選8番手、ガスリーは9番手からの好スタートだったが、両者ともにポイント圏内での走行を果たせず無念の結果に。
2025年F1第5戦サウジアラビアGPの決勝レースは、波乱の幕開けとなった。スタート直後の1周目、角田裕毅(レッドブル)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)がターン5で接触し、両者ともに市街地サーキットの壁にクラッシュ。レース序盤から2台がリタイアとなった。
■角田とガスリー、接触は不可避だった?
FIA(国際自動車連盟)はレース後、この接触について調査を行ったが、最終的に『お咎めなし』との判断を下した。以下はその文書の詳細。
2025年F1第5戦サウジアラビアGPの決勝レースで発生した、角田裕毅(レッドブル)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)の接触について、FIAは調査を行った結果、「1周目のレースインシデント(レース中の接触)」であると結論づけた。
スチュワードは、両ドライバーとチーム代表者から事情を聴取し、ポジショニングデータ、マーシャリングシステム、各種映像、タイミングデータ、テレメトリー、オンボード映像などを精査。そのうえで、以下のように判断を下した。
「22号車(角田)と10号車(ガスリー)は、1周目のポジション争いの中で、ターン1からターン4までは問題なく走行していたが、ターン5で接触した。両者とも、この接触については『どちらか一方に主な責任があるわけではない』という認識で一致していた」
また、「この件を『単なる1周目の混乱』として扱うべきか、それとも『単に2台の間で起きた接触』として扱うべきか」についても検討されたという。しかし、当時22号車の前方には55号車(サインツ)が走っていたことや、ジェッダ市街地サーキットのコース幅の狭さも考慮し、最終的には「1周目に特有の状況下で起きたインシデント」として処理することが妥当と判断された。
このため、FIAは「いかなるペナルティも科さない」として、審議終了・処分なしとの決定を下している。
■状況解説
スタート直後でポジション争いが激しい中、イン側にいた角田にガスリーが並走しており、2台は並んでコーナーに入り接触、壁へと突っ込む形になった。ダメージは大きく、ガスリーはその場で走行不能に陥り、角田はピットに戻ったもののリタイアを余儀なくされた。
このクラッシュによりセーフティカーが導入された。
角田にとっては、前日の予選で今季2回目のQ3進出を果たして、今季自己最高となる8番グリッドを獲得、ポイント獲得が期待されていただけに悔しい結果となった。一方のガスリーも、9番グリッドからスタートしてポイント獲得を狙っていた中で痛恨のリタイアとなった。
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⚫️⚫️⚫️⚫️⚫️Lights out! It's a chaotic start to the Saudi Arabian Grand Prix!! 😲#F1 #SaudiArabianGP pic.twitter.com/VbWKlrLmmt
— Formula 1 (@F1) April 20, 2025
LAP 1/50
⚠️ Safety Car ⚠️
Verstappen leads through the first few corners after a charge from Piastri into the first corner! But then Tsunoda and Gasly come together 😱#F1 #SaudiArabianGP pic.twitter.com/vv2sMGydaH
— Formula 1 (@F1) April 20, 2025
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