記事要約
・TGRがル・マン参戦40周年を記念し、GR010に特別カラーを施行
・7号車はTS020オマージュ、8号車は挑戦精神表現の黒基調カラー
・トヨタはこれまでル・マンに26回出場し、5勝・18表彰台を達成
TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、トヨタのル・マン24時間レース初参戦から40周年を迎えるにあたり、2025年の第93回大会に出場する2台のGR010 HYBRIDに特別カラーリングを施すと発表した。
■特別カラーとドライバーラインナップ
7号車は、1998年・1999年に参戦した「トヨタGT-One(TS020)」をオマージュした赤と白のカラーリングを採用し、過去への敬意を表現。ドライバーは小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ニック・デ・フリース。
一方、8号車は現行のハイパーカー時代のスピリットを象徴するマットブラック基調のカラーリングで、TGRの挑戦的な精神「スピード」と「負け嫌い」を体現する。ドライバーはセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮。
両車ともに、トヨタのル・マン参戦40周年を記念したロゴを掲げて出場する。
■過去から現在へ、40年のル・マン挑戦
トヨタのル・マン参戦は1985年の85Cから始まり、以後26回出場、通算61台が参戦。これまでに5勝、18回の表彰台、8回のポールポジションを記録し、16か国・62名のドライバーがその歴史を築いてきた。
1992年に初の表彰台、1999年にはTS020が初のポールポジションを獲得。2012年にはハイブリッド車両でル・マンに復帰し、2018年のTS050 HYBRIDによる初優勝から3連覇を達成。GR010 HYBRIDに切り替わった現在も、2021年・2022年に2連勝を果たしている。
■未来への視点――水素技術と持続可能なモータースポーツ
TGRは、今回の特別なカラーリングで「過去」と「現在」を結びつける一方で、耐久レースを通じた水素技術の開発など、「未来」への取り組みも示していく。
モータースポーツを起点に、よりよいクルマづくりとカーボンニュートラル社会の実現に向け、挑戦を続けていく姿勢をル・マンの舞台で改めて示す構えだ。