記事要約
・佐藤琢磨がインディ500決勝直前プラクティスで2番手タイムを記録
・マシントラブルによりスロー走行も、速さは優勝候補クラスと高評価
・トップタイムのペンスキーに違反発覚、3名解雇と多額の罰金処分
2025年5月23日(金)、第109回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)直前、決勝レース前最後となる2時間のプラクティス「カーブデイ」が行われた。
トップタイムを記録したのは、インディ500で3連覇を狙うジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー/シボレー)。2番手には、3度目の優勝を目指す佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング/ホンダ)が続いた。
■琢磨、速い!しかし不安要素も
先週末の予選で佐藤琢磨は2番手を獲得し、決勝では最前列からスタートする。この日はレース用セットアップの最終調整を行い、十分な速さを発揮した。しかし終盤、突然スロー走行となり、ピットに戻る途中でマシンがストップしてしまった。
ピットに戻った琢磨は、HRCのX(旧Twitter)で次のように語った。
「スピード自体は非常にコンペティティブでしたし、クルマのレースセットに関しても今日いろいろと試して、いくつか投入したアイテムにはポジティブな手応えがありました」
「最終的には最後のスティントでまとめたかったのですが、残念ながらメカニカルトラブルが発生し、危うくクラッシュするところでした。その原因をしっかり究明したいと思います。それ以外はここまで非常に順調に進んでいて、ピットストップの練習ができていない点に少し不安は残っていますが、クルマとしてはいい方向に向かっていると思います。決勝はしっかりと頑張ります」
インディ500直前、最終練習日「カーブ・デー」
佐藤琢磨選手はレースセットでも2番手と好タイム!
でしたが、最後はスロー走行でストップ・・・
マシンを降りた直後の琢磨選手のコメントです🎥… pic.twitter.com/1q0BDhQvax
— Honda Racing(HRC) (@HondaJP_Live) May 23, 2025
速さは十分だが、クラッシュ寸前のメカニカルトラブル、そしてピットストップ練習が未実施という不安要素を抱える琢磨。
インディカー公式サイトでは「クルマの片側のパフォーマンスが失われた」と報じられており、懸念は残るものの、予選・決勝向けの走行でも十分な速さを見せており、優勝候補の筆頭といっても過言ではない。
予選でポールポジションを獲得したルーキー、ロバート・シュワルツマン(プレマ・レーシング/シボレー)はこの日29番手にとどまり、同じく最前列スタートとなる予選3位のパト・オワード(アロウ・マクラーレン/シボレー)は8番手につけた。これらの状況を考慮しても、佐藤琢磨の速さは際立っている。
■息子・佐藤凛太郎がロリポップ担当
なお、この日はフランスF4に挑戦中の息子・佐藤凛太郎がロリポップを担当。世界一を競う父の姿を間近で経験することで、良い刺激を得ていることだろう。
速報!インディ500直前、最終プラクティス「カーブ・デー」
佐藤琢磨選手は2番手🏁
ロリポップ担当は、フランスF4参戦中の息子・凛太郎選手!🍭😎 pic.twitter.com/3QMgobInh1
— Honda Racing(HRC) (@HondaJP_Live) May 23, 2025
■名門ペンスキーに不祥事発覚
なお、この日トップタイムを記録したニューガーデンだが、所属するチーム・ペンスキーはクラッシュ時の衝撃吸収を担うリヤの安全装置「アッテネーター」にレギュレーション違反となる改造が発覚し、決勝では2台が最後尾グリッドからのスタートとなった。また、チームには20万ドル(約2900万円)の罰金が科された。
この不祥事を受けて、チームとインディアナポリス・モーター・スピードウェイのオーナーであるロジャー・ペンスキーは謝罪し、チームのティム・シンドリック社長、INDYCARマネージングディレクターのロン・ルゼフスキー、INDYCARゼネラルマネージャーのカイル・モイヤーの3名を解雇した。