アウディと真逆へ…BMWがF1復帰を一蹴「うちはWECでいい」と語る理由

2025年06月05日(木)4:43 am

記事要約


・BMWはF1復帰に興味なし、WEC参戦を「意図的選択」と強調

・F1は市販車と乖離しており、学びの応用が困難と指摘

・WECは市販車に近く、開発とマーケティングの両立が可能と説明


■BMW、F1復帰に興味なし「我々の居場所はWEC」

BMWは、同じドイツメーカーであるメルセデスやアウディとは異なり、F1復帰には関心がないと明言した。

BMWは昨年、1999年以来となるトップカテゴリーであるル・マン・ハイパーカークラスに復帰し、2025年には元ハースF1ドライバーのケビン・マグヌッセンが参戦予定となっている。しかし、BMWモータースポーツ部門の責任者であるフランク・ファン・ミールは、F1参戦を意図的に見送っていることを語った。

「我々はF1を無視しているわけではありません。ただ、参戦していないのです。これは意図的なものです」と、クラシックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」で語った。「我々にとってWECこそが進むべき道だったのです」

BMWは2009年末をもってF1から撤退。当時はザウバーと提携していたが、そのチームは現在アウディの所有下にあり、2026年からアウディとしてF1に参戦する予定だ。

F1参戦を見送る理由について、ファン・ミールは次のように説明した。

「WECのマシンは市販車により近い存在です。そこから学び、それを市販車に応用することが可能です。F1ではそれがほぼ不可能なのです。F1は市販車とあまりにもかけ離れているのです」

また、F1におけるメーカーの関心が主にマーケティングに偏っていると指摘した。

「もちろん、我々もモータースポーツをマーケティングに活用します。しかし、それだけではありません。我々にとっては、それが“本物の車”——つまりお客様が実際に購入できる車と関連している必要があるのです。」

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