角田裕毅の去就にも影響…ホーナー退任の新体制レッドブルF1、フェルスタッペンにマシン開発、“メキースの決断”にF1界も注目

2025年07月15日（火）6:58 am

・ホーナー解任後もレッドブルは2025年タイトルを諦めていないとCEOが強調

・マルコはスパとハンガリーに新パーツ投入を予告し「数学的に可能な限り戦う」

・メキース新体制ではフェルスタッペンの去就と角田の後任問題が最大の焦点に

先週、レッドブルF1チームの代表を電撃退任したクリスチャン・ホーナーだが、その影響はいまだF1界に大きく残っている。チームは「新たな章」へと突入し、注目が集まっている。

マックス・フェルスタッペン、ヘルムート・マルコ博士、そしてホーナー自身も、先週の衝撃的な出来事の直前には、フェルスタッペンによる5年連続ドライバーズタイトル獲得は「もはや不可能」との認識を示していた。

しかし、レッドブルのスポーツ部門CEOであるオリバー・ミンツラフは、ホーナー退任後もチームは決して諦めていないと強調している。

「スイッチを切り替えて前を向き、団結しなければなりません」とミンツラフは独紙『ビルト』に語った。

「我々はチームとして大きな成果を上げてきましたし、これからも成し遂げていくでしょう。世界選手権はまだ失われたわけではありません」

イギリスGP後にタイトル争いを「終了」としたマルコ博士も、今は「数学的に可能性がなくなるまでは全力で戦い続けます」と語っている。

夏休み前の次戦ベルギーGP（スパ・フランコルシャン・サーキット）とその翌週のハンガリーGP（ハンガロリンク）は連戦となり、「両方の週末に向けて新しいパーツを投入する」と『Speedweek』に明かした。

マルコ博士はホーナーについては一切触れなかったが、「レッドブル・レーシングとレーシングブルズの新章がスパで始まります」と述べた。

レーシングブルズの新代表にアラン・パーメインを選んだ理由については、「外部からではなく、内部からの昇格が妥当でした」と説明。さらにレッドブル・レーシングの新体制に就いたローラン・メキースについても、「彼はFIAやフェラーリなどでの多様な経験があり、トップチームを率いる資質を備えています」と述べた。

ただし、20年にわたるホーナー政権の後を継ぐ形となるメキースには、大きな試練が待ち受けている。独『Auto Motor und Sport』のマイケル・シュミット記者は、「フランス人の彼にとって、ミルトンキーンズでの仕事は簡単ではないだろう」と指摘する。

『Ziggo Sport』に対しシュミット記者は、「メキースには少し時間を与えたいが、数週間のうちにマックスがどうするかが見えてくる」と語った。

「来季のドライバーラインアップをどうするかも決めなければならない。今の結果では角田裕毅は残れない。メキースはレーシングブルズでアイザック・ハジャーをよく知っており、トップチームに昇格させたいと考えている」

「問題は、ハジャーの隣に誰を置くかだ。メキースはまだ大きな決断を迫られている」