F1にはもう戻らない…ベッテルが語る“F1引退理由”とWECへの本音

2025年07月18日(金)5:32 am

記事要約


・ベッテルが「F1キャリアは終わった」と明言、復帰を否定

・WEC参戦の可能性には含み「家族との両立に合う」

・耐久レースへの見方が変化、若い世代の台頭を歓迎


■セバスチャン・ベッテル「F1キャリアは終わった」──WEC参戦の可能性には含み

セバスチャン・ベッテルが「F1でのキャリアは終わった」と明言した。

2022年末にF1から引退して以来、時折“復帰”の噂が浮上していたベッテルだが、最近ではレッドブルにおけるヘルムート・マルコ博士の後任候補として名が挙がる一方で、再びレース活動に戻る可能性も注目されていた。

そんななか、38歳のベッテルはドイツの『Auto Motor und Sport』に対し、「ル・マンやWEC(世界耐久選手権)に出ることも考えた」と語った。

「実際にいくつか話し合いはあったのですが、いまだに形にはなっていません。とはいえ、タイミングやパートナー、将来像が合えば、可能性はあると思っています」

■チームで戦うWECに“今の自分”は惹かれる

その一方で、ベッテルは耐久レースに対する見方が以前とは変わったと明かす。

「昔はどちらかというと“一匹狼”的な考え方だったので、耐久レースにはあまり興味が持てなかったんです。でも今は違います。チーム構成、クルマの共有、妥協点を探るという仕組みがとても面白く感じているんです」

WECは年間8戦というスケジュールで行われており、家族との時間を重視する現在のライフスタイルにも合っているとベッテルは考えている。

「モータースポーツの世界では、『半分だけやる』というのもなかなか難しいです。そういう意味でも、WECのようなレース形態は自分に合っていると思います」

■F1復帰の可能性は「ない」

ただし、F1復帰の可能性については明確に否定した。

「何かに本気で取り組むなら、全力でやりたいと思っています。適当に“参加するだけ”というのは僕のやり方ではありません。だからF1はもう終わりなんです」

「どこかのタイミングで、次の世代に道を譲る時が来ます。それはルーキーたちを見ていて特に感じます。多くのドライバーが入れ替わっていることは、いいことだと思います」

「これは“古い世代”に対する否定ではなく、“若い世代”を歓迎しているだけなんです。僕自身も、かつては誰が引退しようが関係なく、自分が走れることだけを考えていましたからね」とベッテルは締めくくった。

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