・アリソンTD、メルセデスの不調はタイヤ管理が原因と分析
・現行F1でタイヤ管理が困難化、実戦以外に検証手段なし
・バスール「“タイヤ管理”が勝敗を左右する」と見解を共有
メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、2025年シーズンにおけるチームの浮き沈みの激しいパフォーマンスの主因が「タイヤ・マネジメント(性能管理)」にあると明かした。そして、それこそが現在絶好調のマクラーレンとの最大の差だと分析している。
「オーストリアやイギリスのように苦しんだ週末と、自力で勝てるような週末を行ったり来たりしています。我々の不安定さは“ヨーヨー状態”と言えます」とアリソンは『Auto Motor und Sport』に語った。
「タイヤの温度をどうコントロールするかが、この世界選手権を左右していることは、特別な専門家でなくともわかるはずです。そして、それが我々にとっては最大の課題なのです」
アリソンは、現在のF1で導入されているグラウンドエフェクトカーの特性と、タイヤの予熱制限が重なったことで、タイヤ管理が一層困難になっていると説明する。
「2つの要因が重なって、かつてよりも状況は難しくなっている。ひとつはタイヤの予熱が制限されたこと。もうひとつは、グラウンドエフェクトカーの導入で、特に高速コーナーでタイヤにかかる熱的負荷が大きくなったことです」
さらに、F1ではタイヤテストの機会がほとんどなく、チームがデータを十分に得られないことも問題だと指摘した。
「ルールにより、我々はタイヤの挙動を深く理解することが難しくなっています。実際にテストする機会は非常に限られています。実戦、つまりグランプリ週末こそが唯一の“実験の場”だが、そこでは他にもやるべきことが山ほどあるんです」
この見解には、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールも同意している。
「タイヤ管理こそが、2025年シーズンを左右する要素です。もっと言えば、25年前から続いている問題でもあります」と語った。
「誰が最も早く、最も正確にタイヤを適正な作動温度に持ち込み、維持できるか──。今のように全体が接戦の時代では、それがレース結果に与える影響はさらに大きくなっています」
「そしてまさに、そこがマクラーレンの最大のアドバンテージなのです。」
●【2025年F1年間カレンダー】次戦はF1ベルギーGP
●【F1イギリスGP】ポイントランキング