・フェルスタッペンはキャリアを終えるまでレッドブル残留が夢と強調
・2026年の自社製PU投入を「リスクだが面白い挑戦」と前向きに語る
・マルコ博士はモンツァの勝利を評価しつつ、バクーで真価を確認と警告
・ハウグは逆転タイトルの可能性を否定せず、ベアマンも情熱を称賛
マックス・フェルスタッペンは、メルセデス移籍の噂が長らく続く中でも「キャリアを終えるまでレッドブルに残ることが夢だ」と強調した。
「これだけは言っておきたいけど、レッドブル・ファミリーは本当に素晴らしいんです。長い間一緒にやってきましたし、今でもここが好きです」と4度の世界王者はバクーで『Sky Deutschland』に語った。
「僕はずっとここでキャリアを終えたいと言い続けてきました。それが夢でしたし、今でもその気持ちは変わっていません」
一連のクリスチャン・ホーナーを巡る騒動には区切りがついたが、フェルスタッペンは2026年に自社製エンジンを投入するレッドブルが直面する大きな挑戦も認めている。
「来年は簡単ではないでしょう。自分たちのエンジンを使うことはリスクですが、それもレッドブルにとっては面白い挑戦です」とフェルスタッペンは語った。
レッドブルのヘルムート・マルコ博士はオーストリア紙『Österreich』に対し、新チーム代表ローラン・メキースの下でモンツァで達成したポールポジションと優勝は正しい方向性を示していると述べた。
「ただし、すべてのサーキットで同じようにはいきません。例えばシンガポールは我々には合わない」と警告した上で、「だからこそ、バクーで上昇傾向が本物かどうか確認するのが楽しみです。モンツァが単にマクラーレンの弱点だったのか、それとも我々が追いついたのかが分かるでしょう」と語った。
2025年のタイトル争いについてはフェルスタッペンもマルコ博士も厳しいと認めているが、元メルセデス代表のノルベルト・ハウグ(72歳)は逆転の可能性を否定していない。
「私は現実的にあり得ると考えています。残り8戦だけで200ポイントが与えられますし、スプリントでも得点機会があります。モンツァでのフェルスタッペンの圧倒的勝利を見た人なら、それが一度きりではないと分かるはずです」と『DPA』に語った。
フェルスタッペンの前向きな姿勢の一因には、2026年のニュルブルクリンク24時間レース参戦がレッドブルから承認されたこともある。
「ヘルムートも楽しみにしているんです。僕がどれだけ情熱を持っていて、どれほど注いでいるかを理解してくれています」とフェルスタッペンは笑顔を見せた。
ただしF1を最優先にすると釘を刺す。「来年は新レギュレーションも始まります。それだけでも大変ですから、どうなるかは見ていきましょう」
ライバルからも称賛の声が上がっている。ハースのルーキー、オリバー・ベアマンは「僕もいつか、純粋な情熱で好きなレースに出られるようなキャリアに到達したいです。本当にすごいと思います。彼はおそらく史上最高のドライバーでしょう。ノルドシュライフェに行って、あれだけの走りをするなんて最高です」と語った。
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