・F1メキシコシティGPのFP1では9名の新人が出走し、日本勢は岩佐歩夢と平川亮の2人
・リンドブラッドが角田を上回る6番手で新人最速を記録、18歳の才能を示す走りに注目
・新人枠制度のもと各チームが将来を見据えた走行を実施、岩佐17位・平川16位と堅実な内容
F1第20戦メキシコシティGPのフリー走行1(FP1)では、各チームが来季や将来を見据えて若手ドライバーに走行機会を与えた。今回のFP1には、合計9人の新人ドライバーが出場。そのうち日本人は岩佐歩夢(レーシングブルズ)と平川亮(ハース)の2名だった。
2025年シーズンからは、F1スポーティングレギュレーション(規定)により各チームに年間4回(1台につき2回)の「若手ドライバー走行」が義務付けられており、今回のメキシコシティGPではその機会を活用する形となった。
トップタイムはフェラーリのシャルル・ルクレールが記録したが、注目を集めたのはレッドブルの18歳、アービッド・リンドブラッドだ。レギュラードライバーの角田裕毅を上回る6番手タイムを叩き出し、FP1ルーキー勢の中でも最速となった。
レーシングブルズの岩佐歩夢は17番手、ハースの平川亮は16番手につけ、両者とも限られた走行時間の中でプログラムに合わせて堅実な走りを見せた。なお、FP1における「新人枠」は、F1スポーティングレギュレーションに基づき、グランプリ出走2回以下のドライバーが対象となる。
9人の新人の中で最速タイムを記録したのは、6番手につけた18歳のリンドブラッド(レッドブル)だった。
同じチーム内でレギュラードライバーを上回った新人は、リンドブラッドのみ(6位/角田裕毅8位)だが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)仕様のままのマシンだったかどうかは不明だ。
チーム内順位比較の表の見方。
・黄色:FP1ルーキー
・太字:チーム内で速かったドライバー
| チーム | レギュラー 新人 |
|---|---|
|
フェラーリ |
C.ルクレール(1位) A.フォコ(20位) |
|
メルセデス |
A.アントネッリ(2位) F.ベスティ(14位) |
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マクラーレン |
O.ピアストリ(4位) P.オワード(13位) |
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レッドブル |
角田裕毅(8位) A.リンドブラッド(6位) |
|
レーシングブルズ |
I.ハジャー(11位) 岩佐歩夢(17位) |
|
アルピーヌ |
F.コラピント(9位) P.アロン(15位) |
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ハース |
E.オコン(7位) 平川亮(16位) |
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ウィリアムズ |
A.アルボン(10位) L.ブラウニング(18位) |
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アストンマーティン |
F.アロンソ(12位) J.クロフォード(19位) |
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Kickザウバー |
N.ヒュルケンベルグ(3位) G.ボルトレート(5位) |
●【F1メキシコGP】全セッションのタイムスケジュール・結果