・マクラーレン低迷はPU運用とコーナリング性能の両面が原因で、単一要因ではない
・カスタマーPUの扱いの難しさに苦戦しつつも、メルセデスとの連携強化で改善を進めている
・高速コーナーの不安定さや重量問題も影響し、マイアミでの大幅改善を目指す
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マクラーレンの2026年シーズンの苦しいスタートは、マシン性能とパワーユニット(PU)の運用上の問題が複合的に絡み合っているためだと、チーム代表のアンドレア・ステラは述べている。
現世界チャンピオンチームであるマクラーレンは、ここ数年で最悪のスタートを切り、開幕戦ではわずか18ポイントの獲得にとどまった。コンストラクターズランキングでは、すでにメルセデスに約80ポイントの差をつけられている。
レース前やレース中のリタイアが相次ぐなど、信頼性の問題に苦しむ一方で、ステラ代表は問題が単にエンジンサプライヤーであるメルセデスからの情報不足に起因するものではないと強調する。
「オーストラリアGPでは、遅れの50%はPUの使い方が不十分だったことに起因していました。残りの50%はコーナリング性能によるものです」と、ステラ代表はドイツの自動車雑誌である『Auto Motor und Sport(アウト・モトール・ウント・シュポルト)』に語った。
マクラーレンはメルセデスのカスタマーPUを使用しているが、ワークスチームは同じPUからより高いパフォーマンスを引き出している。
「PUは非常に複雑です。GPSの比較を見れば分かるように、わずかな違いでも大きな影響を与える可能性があります」とステラ代表は述べた。
その差を埋めるべく、マクラーレンはすでにメルセデスとの連携を強化しているという。
「中国GPではメルボルンよりもPUの性能を引き出すことができました。しかし、まだ改善の余地はあります」とステラ代表は語った。
問題はPUだけにとどまらない。
グリッド上でも最も短いホイールベースを採用するなど、攻めたコンセプトのマシンは、特に高速コーナーにおいて不安定さやバランスの問題を引き起こしているとみられる。
それが、新レギュレーション下での回生エネルギーや全体的なパフォーマンスにも影響を与えている。
「中国GPでは、PUの差をある程度縮めることができました。しかし、コーナーでの差は依然として大きいです」とステラ代表は語った。
さらに、マシンの重量が規定最低重量を大幅に上回っている可能性もあり、それによりセットアップやパフォーマンスが一層複雑になっている。
厳しいスタートを切ったにもかかわらず、ステラ代表は基本的なパッケージの基盤自体には自信を持っている。
「基盤は整っています」とステラ代表は述べつつ、「あらゆる部分での改善が必要だ」と認めた。
マイアミGPでは大規模な改善計画が予定されているが、日本GPではアップデートは予定されていない。
ステラ代表は慎重ながらも前向きな姿勢を崩していない。
「他のチームの開発スピードを注視する必要があります。2023年のように、年間を通してライバルよりもさらに進化できることを願っています」とステラ代表は語った。
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