・フジテレビは日本GPで大規模プロモーションを展開し認知拡大を狙う
・駅や車内広告、音声案内など現地全体でF1体験を演出し熱量を高めた
・社内施策や若者層へのアプローチも強化し長期的なファン育成を図る
鈴鹿サーキットで開催されている2026年F1日本GPにおいて、5年間の国内独占放映・配信権を獲得したフジテレビが、F1の認知度向上に向けて本格的な取り組みを見せている。
その“本気度”は、近鉄名古屋駅からすでに感じられる。白子駅へ向かう列車には車両全体を使ったラッピング広告が施され、車内にはポスターや床面広告も展開。移動中からF1の雰囲気を高める演出がなされている。1車両限定ということなので、乗れた人はラッキーだ。
また、白子駅の駅員に取材すると、構内では、今年からFODで解説を担当しているサッシャによる次のような駅アナウンスが金曜日から日曜日の午前中限定で、約5分おきに流れているという。
サッシャによる白子駅構内放送:
「近鉄電車をご利用の皆さんモータースポーツの聖地鈴鹿へようこそ。フジテレビフォーミュラ1ナビゲーターとして今シーズンFODの実況担当しているサッシャです。
F1日本グランプリの舞台鈴鹿サーキットはもう目の前。この先鈴鹿サーキットまではオールセーフティカーラン、オーバーテイクをせずに、前の方に続いて臨時シャトルバスをご利用ください。お帰りの際は混雑が予想されますので、時間に余裕を持ったご移動をお願いいたします。
それでは皆さん、この先もお気をつけて。See You On The Track,Lights Out!」
また、白子駅周辺にもFODの広告が掲出されている。バス乗車までの待ち時間にも、FODでF1のアーカイブ映像を楽しめることだろう。
さらに、F1日本GP前の各種イベントや鈴鹿サーキット現地でも、フジテレビ関係者のスタッフ人数は明らかに増えている印象で、その力の入れようが伝わってくる。
フジテレビ関係者に話を聞くと、社内や若者層へのF1認知度を向上させようと様々な施策を打っているという。
今の20代の社員でF1を知る人が少ないことへの危機感から、まずは社内の認知度も上げるべく、社食ではF1にちなんだご当地グルメを提供し、朝礼の放送をF1実況のサッシャが担当、さらに今回もフジテレビ本社屋をF1をイメージした赤色で彩る特別ライトアップや階段装飾を実施している。
また、鈴鹿サーキットでアルバイトをしている大学生に話を聞いたところ、実はフジテレビへの入社が内定したと言い、入社面接では「F1愛を伝えたのでF1担当部署への配属を希望しています」と熱く語ってくれた。
その話を現地にいるフジテレビ責任者に伝えたところ、すぐにその大学生と直接話をしたという。フジテレビが若い世代のF1への熱い想いを大事にしているのが伝わってきた。無事に配属されることを願いたい。
インターネット配信のFODおよびCS放送のフジテレビNEXTでは、いずれも全セッション開始10分前から同一映像を視聴することができる。
FODでは実況をサッシャ、解説を中野信治が担当。DAZNでも好評を博したコンビが引き続きレースを伝える。
一方のフジテレビNEXTでは、ベテラン勢による安定した実況とともに、よりディープなF1の魅力を楽しめる構成となっている。実況はフジテレビのアナウンサー陣が務める。
注目は無料放送の地上波だ。フジテレビは以下のスケジュールで予選ダイジェストと決勝ハイライトを放送予定としている。決勝ハイライトは全国ネットで観ることができる。
『2026 F1日本グランプリ 予選ダイジェスト』
放送日時:3月28日(土)25時55分~26時25分(関東ローカル)
『2026 F1日本グランプリ 決勝ハイライト』
放送日時:3月29日(日)23時15分~23時45分(全国ネット)
※みどころ 23時09分~(関東ローカル)