・ラルフ・シューマッハがルクレールの王座獲得に疑問符
・バスール代表でも変えられないフェラーリの体質を指摘
・フェルスタッペンでも単身でのフェラーリ移籍は困難と分析
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元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが「シャルル・ルクレールは適切なマシンさえあれば世界王者になるだけの素質を持つが、それがフェラーリで実現する可能性は低い」との見解を示した。
ドイツの衛星放送局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』の取材に対しシューマッハは、ルクレールの才能そのものは疑いようがないとしながらも、現在のフェラーリの環境ではタイトル獲得は難しいと指摘している。
「マクラーレンのマシンなら間違いなくタイトルを狙えるでしょう。昨年のランド・ノリスと同じように。それについては何の疑いもありません。では、彼はマックス・フェルスタッペンのような存在か? と言われれば、それは違います」
それでもシューマッハはルクレールの人間性や実力を高く評価している。
「彼にはタイトルを獲るポテンシャルがあります。それに、人柄も非常によく、とても親切な人物です」
しかしシューマッハは、フェラーリF1チーム代表のフレデリック・バスールが指揮を執っている今もなお、フェラーリが抱える構造的な問題は根深いと考えている。
「フェラーリは、やはりフェラーリなのです。バスール代表が1人で奮闘したところで、それだけでは十分ではありません。ルクレールがこのチーム、この体制のままで本当に王者になれるのか、という疑問は残ります」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンについては、フェラーリで成功する可能性も理論上はあるとしつつも、それはフェルスタッペンが突出した能力を持っているからだと語る。
「どんなことでも理論上はあり得ます。F1において、フェラーリは非常に特別なブランドで、多くのドライバーが憧れています」
しかし、シューマッハは最終的に、フェラーリというチームがフェルスタッペンのキャラクターに合うかどうかは極めて疑わしいと見ている。
シューマッハはフェルスタッペンのGT3での活動を引き合いに出しつつ、「フェルスタッペンはメルセデスという環境をとても心地よく感じていると思います。GT3の体制や、そこで協力し合っているチーム、そしてメルセデス製のエンジンも含めてです。メルセデスは常に最高のエンジンを作っています。ですから、(彼がフェラーリへ行く姿は)ほとんど想像がつきません」と語った。
シューマッハは、フェラーリが抱える政治的なしがらみや、現場運営の仕組みの中では、フェルスタッペンがうまく機能するのは難しいと考えている。
「(もし移籍すれば)ある程度、その組織のやり方に合わせなければなりません。ですが、彼はそういうタイプの人間ではありません」とシューマッハは語った。
さらに、長年フェルスタッペンを支えてきたレースエンジニア、ジャンピエロ・ランビアーゼがマクラーレンへ移籍することも、その見方を強めている。
「フェルスタッペンはチームリーダーとしての役割に慣れています。しかし、現状でうまく機能していないチームにドライバー単独で乗り込んだとしても、対処しきれません」
シューマッハは、かつて兄のミハエル・シューマッハがフェラーリで黄金時代を築いた当時と比較して、次のように結論づけた。
「当時、兄は本当にうまく連携できる技術陣を一緒に連れて行きました。ドライバー単独でそこへ行くだけでは十分ではありません。そう考えると、フェルスタッペンの移籍先として考えられるのは、メルセデスかマクラーレンだけでしょう。」
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