FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長は、フェルナンド・アロンソをF1に引き留めるための取り組みの一環として、アストンマーティン・ホンダのパフォーマンス改善をFIAが後押しする可能性を示唆した。
これに対し、ホンダは慎重な姿勢を示している。
ビン・スライエム会長は、スペインGPが行われたマドリードで、何を変える必要があるのかをアロンソ本人に直接尋ねたと明かした。
「何を望んでいるのか教えてほしい。君はドライバーなのだから、この結果を改善するために私たちに何をしてほしいのか、私のところに来て教えてほしい、と伝えました」
ビン・スライエム会長は、アロンソとの会話についてメディアにこのように説明した。
メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、公平性が保たれるレギュレーションの範囲内であれば、こうした話し合い自体に問題はないとの見方を示した。
「ルールは、このスポーツにとって最善となるように定められているものですし、時には調整が必要になります。公平な話し合いだと思います。ホンダには、まだ足りないものがあります。会長とアロンソの話し合いは公平なものだったと思います。私たちは、トップコンストラクターすべてにこのスポーツへ関わっていてほしいと思っています」
しかし、ホンダF1のトラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアを務める折原伸太郎氏は、FIAの支援が開発の近道になるとの見方に慎重な姿勢を示した。
「ビン・スライエム会長が、私たちに何か魔法のような解決策を与えられるとは思っていません。私たちはただ開発計画に集中し、製品を改善するために懸命に取り組んでいます。それが今の私たちの計画です」
また折原氏は『DAZN』に対し、追加支援を巡ってホンダとFIAが具体的な話し合いを行うという話は、何も聞いていないと語った。
この問題は、アロンソの将来とも密接に結びついている。
アロンソはF1から引退する可能性を示唆する一方、新たな契約を結ぶ場合には、1シーズンだけでなく複数年に及ぶ可能性も示している。
「もし僕がもう1年、あるいは2年、3年と、何年になるにせよ続けるのであれば、それは彼らのためでもあります」
アロンソは、スペインのファンへの思いをこのように語った。
「なぜなら、長年ステアリングを握ってきた僕が、今年のような結果のままスペインのファンに別れを告げるのは、チームの誰にとってもふさわしいことではありませんし、何よりファンにとってふさわしい終わり方ではないと思うからです」
アストンマーティンF1のアンバサダーを務める元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサは、チームの最優先事項はアロンソの残留だとする一方、代替案も用意していることを認めた。
デ・ラ・ロサは『El Larguero』に次のように語った。
「当然ながらプランBはあります。どのチームも常に用意しておかなければならないものです。ただ、今の私たちが取り組んでいるのはプランA、つまりフェルナンドに残ってもらうことです。私たちは彼に決断を迫りたくありません。必要なだけ時間を与えています。」
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