・ビン・スライエム会長らが狙う任期制限の撤廃案が浮上
・最長12年の現行ルールが変更されれば長期政権も可能に
・「権力の集中につながる」と批判噴出、6月総会で採決へ
FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長が、任期制限を撤廃する提案を支持していることが分かった。この提案が承認されれば、現行の最長12年という任期制限を超えて、FIA会長が長期にわたり在任し続けることが可能になる。
この提案は、来月開催されるFIA総会で審議され、採決が行われる予定となっている。
物議を醸しているビン・スライエム体制下のFIAガバナンスを巡っては、現在も議論が続いている。さらに、同氏が対立候補なしで再選を果たしてから、わずか数カ月というタイミングでの今回の動きに対し、早くも厳しい視線が注がれている。
当時、批判的な立場の関係者は「FIAの選挙規定が厳しすぎるため、有力な対立候補が事実上、立候補できない仕組みになっている」と主張していた。
ジャン・トッド前会長の時代に導入された現行ルールでは、FIA会長の任期は1期4年、再選は2回までで、最長12年となっている。
2021年に初当選し、2025年後半に無投票で再選されたビン・スライエムは、この規約変更が承認されれば、その恩恵を受ける可能性がある。
一連の報道に対し、FIAの広報担当者は、この変更について「会長のためだけに提示された措置ではない」と強調した。
広報担当者は次のように述べた。
「今回の提案は、ワールド・カウンシル(世界評議会)やセナート(元老院)で現在採用されているアプローチと同様に、すべてのFIA組織において任期の長さに一貫性を持たせるために提出されたものです」
「この提案は、世界評議会および総会による承認が必要です。また、各FIA組織は今後も、民主的な手続きによって役員を選出する完全な権限を保持します」
この提案が可決されれば、会長職だけでなく、現在任期制限が設けられている複数のFIA役職にも影響が及ぶという。
現体制に批判的であり、以前「FIAの選挙手続きのせいで、ライバルがビン・スライエム会長に挑戦することは不可能になっている」と主張していた元FIAスチュワードのティム・メイヤーは、BBCに対し任期制限の重要性を強調した。
「任期制限は、過度な権力の集中を防ぐための極めて重要な防波堤(セーフガード)です」
この提案は、6月に開催されるFIA総会で採決される見通しとなっている。
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