サインツ「驚きはなかった」レッドブルF1“エンジン論争”でFIA支持 データ分析が示した確信

2026年06月21日(日)11:51 am

記事要約


・レッドブル、FIAのエンジン評価に対し猛反発

・カルロス・サインツはデータからレッドブルの優位性を確信

・傘下2チームの最高速の高さは偶然ではないと持論を展開


ウィリアムズのカルロス・サインツが、物議を醸している「ADUO(エンジン性能均衡システム)」を巡る論争で、FIA側の見解を支持する姿勢を明確にした。

レッドブルは、レッドブル・フォード製パワーユニット(PU)が現在のF1におけるベンチマークであるとするFIAの評価に反発している。この評価が適用されれば、他チームにはアップグレードの機会が与えられる一方で、レッドブル側の性能向上は制限される形となるためだ。

レッドブルF1代表のローラン・メキースは先日、「ライバルに対して、私たちのエンジンが優位性を示すデータは一切存在しない」と主張し、FIAの判断に疑問を呈している。

しかし、この見解に対し、GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)の理事を務めるサインツは異なる立場を取った。

■サインツ「データを見れば分かること」揺るがない分析視点

サインツは、今回の議論についてこう語る。

「多くの人が驚いたのは分かりますが、僕にとっては驚きではありませんでした」

「ご存じの通り、僕はデータを徹底的に掘り下げ、あらゆる情報を注意深く分析するのが好きです」

サインツがこの結論に至ったのは、バーレーンで行われたプレシーズンテストがきっかけだったという。

「最初のバーレーンテストの時点で、正直、レッドブルにはかなり驚かされました」

その対象はレッドブル本隊だけでなく、姉妹チームであるレーシングブルズにも及んでいた。

■「偶然ではない」複数レースで見えた共通傾向

サインツは、その後のレースを通じて、当初の印象が確信へと変わっていったと説明する。

「レッドブルのPUが明らかに最も優れているレースがありました。カナダGPのような低温コンディションや、モナコGPのような市街地でも、トップスピードは最も高かったです」

こうした傾向が一度きりではなく、複数のグランプリで確認された点が重要だとサインツは強調する。

さらに、レッドブルとレーシングブルズの両チームで同様のパフォーマンスが見られたことについても、「もはや偶然とは言えない」との認識を示した。

■技術派ドライバーの発言が持つ重み

サインツは現在、メルセデス製パワーユニットを搭載するウィリアムズで戦っている。

F1でも屈指のテクニカルドライバーとして知られ、データ分析への理解度の高さでも評価が高い存在だ。

そのサインツが、明確に「データから見える傾向」としてレッドブルのパフォーマンスを指摘したことは、単なる印象論では片づけられない重みを持つ。

レッドブルとFIAの間で続くエンジン性能を巡る水面下の対立は、依然として決着の気配を見せていない。

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