フェルスタッペン、去就報道を一蹴 レッドブル、オーストリアGPで大型アップデート投入「4番手」から逆襲へ

2026年06月18日(木)22:19 pm

記事要約


・幹部との会談が報じられたフェルスタッペン、移籍の噂を否定

・レッドブル、4番手争いの現状

・チームは次戦オーストリアGPで主要アップデートを投入


■ザルツブルクでの会談とその真相

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、オーストリア・ザルツブルクでレッドブル首脳陣と会談したことを巡り、メルセデスへの移籍説が再燃する中、自身の去就に関する憶測を改めて否定した。

4度のF1世界王者フェルスタッペンは、マネージャーのレイモンド・フェルミューレン、レッドブル共同オーナーのチャレーム・ユーヴィディヤとマルク・マテシッツ、そしてオリバー・ミンツラフCEOと共にいるところを目撃され、将来を巡る不透明感が続いている。

当初、フェルスタッペンはバルセロナ・カタルーニャGPでこの会談についての言及を避けていたが、レース後に口を開いた。

「誰にも関係のないことです。もともと予定されていた会合です。モナコGPの後に突然浮上したものではありません」

この話題は、プライベートジェットの動きをメディアや一般の人々が追跡できたことで拡散したものだ。

「もちろん、僕の飛行機は追跡できます。それは問題ありません。質問するのは自由ですが、答えるかどうかは僕が決めます。何かあれば、そのときは自分から話します」

■「4番手」に沈む現実と、オーストリアでの反撃

去就を巡る憶測が広がる一方で、レッドブルはパフォーマンス面で難しい局面に直面している。フェルスタッペンは現在、チームをF1の「4番手勢力」と見ている。

バルセロナ・カタルーニャGPではメルセデス、フェラーリ、マクラーレンに先行を許し、フェルスタッペンは厳しい現実を認めた。

「僕たちがフェラーリ、メルセデス、マクラーレンから後れを取っているのは明らかです。実際にそのチームの後ろでレースを終えています。マシンにはアップデートが必要です。今年は良いアップデートを投入できたチームが前に出る、それが今の流れです」

レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースも、バルセロナ・カタルーニャGPではレッドブルの限界が露呈したと認めている。

「バルセロナでは現実を突きつけられることは分かっていました。中国GPや日本GP以来、このタイプのサーキットに戻ったのは初めてです」

一方でメキースは、レッドブルが「No man's land(ノーマンズランド)」※にいるというフェルスタッペンの見解を否定した。
※No man's land(ノーマンズランド):前後のチームと離れすぎ、孤立した状態にあること

「そうは思いません。私たちはトップ4争いの中にいます」

さらに、次の舞台となるオーストリアGPでのアップグレードについても言及した。

「次の主要なアップグレードはホームレースのオーストリアGPです。今年はアップグレードの有無が大きく結果を左右しています。フェラーリはこの週末、大きく前進しました」

また、レッドブルが抱える約7kgの重量問題については、冗談交じりにこう語った。

「食事を減らしますよ」

■水面下で進む“2026年エンジン政治”、フェルスタッペンの本音

もう一つの焦点は、物議を醸しているADUO(パワーユニット開発システム)を巡る論争だ。

FIAの制度設計の中で、レッドブル・フォードはパワーユニット(PU)メーカーのベンチマークに指定されている。ライバルが開発優遇を受ける一方で、レッドブル側の性能向上には制約が課されている。

「PU側にもエンジン側にも、まだ克服すべき課題があります。それを変えるために戦わなければなりません」

フェルスタッペンはこの問題を「完全に政治的」と捉えている。

「エンジンメーカー同士の関係次第です。全員の意見を一致させるのは簡単ではありません。いつもそうですが、それぞれが自分たちに有利になるように話を進めます」

さらに、2026年から導入されている新PU規則にも複雑な思いをのぞかせた。

「慣れてはいくと思います。ただ正直なところ、別のものを望んでいたのは事実です。来年に向けて状況が良くなることを期待しています。」

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