マクラーレンのオスカー・ピアストリが、チームメイトのランド・ノリスとの間に広がっているパフォーマンス差について、明確な原因は把握できていないと語った。
バルセロナ・カタルーニャGPでは、ノリスが支配的なメルセデス勢に真っ向から挑む走りを見せた一方で、ピアストリは存在感を示せないまま週末を終えた。同じガレージ内で明確なパフォーマンス差が生じていることに、本人も困惑している。
「ランドから遅れている理由ですか? 正直なところ、はっきりとは分かっていません。いくつか異なるセットアップを試しましたし、さまざまな問題にも直面しました」
またピアストリは、週末全体を通して、ノリスがマシンから多くのポテンシャルを引き出していたことを認めている。
「ランドは、レースでメルセデスと互角に渡り合うことができていましたからね」
ピアストリは、マクラーレンが競争力を最大化しようとする過程で、マシンがよりデリケートな作動領域に入っている可能性を示唆した。
「私たちは、常にコンマ1〜2秒(0.1〜0.2秒)程度のギャップを埋める必要があります。私の場合はそれ以上になることもありますが、最終的なパフォーマンスを引き出そうとすると、マシンの挙動が不安定になることがあります」
「マシンが本来想定していない領域での走行を強いられ、その結果としてさらなる複雑さが生じています」
こうした状況には、パドック内外からも注目が集まっている。
2016年のF1世界王者であるニコ・ロズベルグは、わずか1年ほど前には将来のタイトル候補の最有力と見られていたピアストリの評価が、パドック内で低下し始めていると指摘した。
ロズベルグはイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に対し、次のように語っている。
「ここ最近のピアストリの結果は良くありません。ここ数週間から数カ月の間に、彼の市場価値は低下しています」
「新しいレギュレーションと新しいマシンのもとで、ピアストリはまだ100%の快適さを感じられていないようです。ただ、これはやや特殊な状況であり、早急に改善に取り組む必要があります。現在、彼はパフォーマンス面で後退している状況にあります」
また、1997年のF1世界王者であるジャック・ビルヌーブは、現在の状況について、昨シーズン後半からの流れの延長線上にあるとの見解を示している。
「昨シーズン中盤までは、彼はパドック内で非常に注目される存在でした。F3とF2での実績から、マクラーレンの起用は正しい判断だと評価されていました。しかしその後、パフォーマンスは低下し、現在まで完全には回復していません。短期間で状況は一変しました。6カ月、あるいはそれ以下の期間です」
さらにビルヌーブは、F1における評価の移り変わりについても次のように述べている。
「F1では直近のレース結果がすべてを左右します。フェラーリのルイス・ハミルトンのように長期的な実績を持つドライバーであれば別ですが、それ以外のドライバーは2〜3戦結果が出なければ評価がすぐに変わります。その結果として、視線は次のドライバーへと移っていきます。」
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