セパン・インターナショナル・サーキットが、2017年以来9年ぶりにF1の舞台へ復活する予定だ。
当初4月に予定されていたバーレーンGPは延期となり、10月2~4日にマレーシアのセパンで代替開催される。
なお、F1とFIAの7月26日発表では、開催には最終契約の締結に加え、世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認を含む正式な認可が必要とされている。
現在のグリッドには、セパンでF1を戦った経験がないドライバーも多い。
高温多湿のコンディションや突然の激しい雨とともに、後半戦の大きな注目ポイントとなる。
さらに、新レギュレーション初年度の2026年は、シーズン中のマシン開発によって勢力図も変化している。
夏休み明けには、セパンの復活だけでなく、各チームの開発競争にも注目が集まる。
フェルナンド・アロンソはセパンで3勝を挙げており、しかも、それぞれ異なる3チームで勝利している。
ルイス・ハミルトンもメルセデス時代に優勝経験があり、最後にF1が開催された2017年のレースを制したのは、マックス・フェルスタッペンだった。
セパンは、高温多湿の過酷なコンディションで知られている。
そのため、ドライバーたちは夏休み中のトレーニングに、普段以上に力を入れる可能性がある。
さらに、突然の激しい雨も珍しくなく、天候がレース展開を大きく左右することも考えられる。
過去にも数々のドラマが生まれている。
2016年には、ハミルトンを襲った信頼性トラブルがニコ・ロズベルグのタイトル争いに大きな影響を与えた。
2013年には、レッドブルのマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルの間で、チームオーダーを巡る「マルチ21」騒動が起きた。
ドライバーに人気の高いセパンの復活は、4月から延期となっていたバーレーンGPの代替開催地を確保した、F1の柔軟な対応を示すものでもある。
後半戦のもうひとつの焦点が、各チームによる開発競争だ。
新レギュレーション初年度は、シーズン中にどれだけマシンを進化させられるかが、特に重要になる。
今季もすでに、トップ争いから中団まで力関係に変化が見られており、残されたレースで再び勢力図が動く可能性は十分にある。
アンドレア・キミ・アントネッリも、メルセデスがライバル勢との開発競争で後れを取っていると認めている。
実際、シーズン序盤に見せていた優位性は、徐々に縮まりつつある。
オーストラリアGPでは、ジョージ・ラッセルがメルセデス勢以外の最上位マシンに、18秒以上の差をつけた。
一方、ベルギーGPでアントネッリがシャルル・ルクレールを抑えて優勝した際、両者の差は2秒未満だった。
マクラーレンの最新アップデートは効果を発揮し、ハンガリーGPでのランド・ノリスの勝利につながった。
さらに、夏休み明けにも新たなパーツが投入される予定だ。
ブダペストでの勝利が例外的な結果ではなく、後半戦の高い競争力につながるのかが注目される。
フェラーリも今季、すでに2勝を挙げている。
ハミルトンがタイトル争いの中心にいるだけに、さらなるパーツの投入が求められる。
レッドブルも同様で、最後に大規模なアップデートを投入したのはオーストリアGPだった。
ただし、各チームが考えなければならないのは、2026年だけではない。
今季どこまで現行マシンの開発を続けるかという判断は、2027年シーズンにも影響する。
レッドブルは、フェルスタッペンのタイトル争いを支えるため、2025年の終盤までマシン開発を続け、その代償を今季序盤に払うことになった。
フェラーリは、ハミルトンを史上最多となる8度目のF1世界王座へ導くため、今季にすべてを注ぎ込みたくなるかもしれない。
しかし、2026年型マシンの開発を長く続ければ、2027年に向けて自らを不利な状況に追い込む可能性もある。
2026年の結果を優先するのか、それとも2027年を見据えた長期戦略へ軸足を移すのか。
9年ぶりに復活するセパンでの戦いとともに、各チームが開発のバランスをどこに置くのかも、後半戦の大きな見どころとなる。
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