【F1】マクラーレン、2026年マシン開発はライバルより「2〜3カ月遅れ」昨季王者のジレンマとは

2026年07月17日(金)20:00 pm

記事要約


・2025年タイトル獲得の代償で開発が遅延

・マクラーレン代表「ライバルより2〜3カ月遅れ」

・ベルギーGPで新リアウイングと最新メルセデスPUを投入


2025年にドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両タイトルを獲得したマクラーレンが、昨季のタイトル争いの代償を今も払っていることを認めた。

マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラは、2026年マシンの開発において、現在トップを走るメルセデスやフェラーリに対し、約2〜3カ月の遅れがあるとの認識を明らかにした。

イギリスのウォーキングを拠点とするマクラーレンは、新レギュレーションが導入された2026年シーズンにおいて、トップ勢と互角の速さを発揮できず、苦戦している。

チームは、その背景と今後の巻き返しに向けた取り組みについて説明した。

■昨季タイトル獲得の代償 2026年マシン開発に影響

ステラ代表は、現在の開発の遅れについて、2025年シーズン終盤まで両タイトルの獲得を目指して前年型マシンの開発を続けたことが影響していると説明した。

ドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の取材に対し、ステラ代表は次のように語っている。

「開発を進める中で、私たちはコンセプト上のいくつかの方向性を選択しました。しかし、新レギュレーションへの理解が深まるにつれて、それらを修正する必要があることが分かってきました。現在は新たな方向へ進んでいます」

ステラ代表は、こうした修正が必要になったことで、マクラーレンは現在トップを走るメルセデスやフェラーリに対し、約2~3カ月遅れているとの見方を示している。

■ベルギーGPで新リアウイング投入 「マカレナ」コンセプトは再延期

マクラーレンは、今週末のベルギーGPで新型リアウイングを投入し、巻き返しへの足掛かりとしたい考えだ。

一方、より大胆な「マカレナ」コンセプトについては、投入が再び延期された。

マクラーレンの応用エンジニアリング担当テクニカルディレクターを務めるニール・ホールディは、今回のアップグレードについて次のように説明している。

「エネルギーマネジメントが非常に重要となる厳しい週末になることを見据え、私たちは入念な準備を進めるとともに、広範なシミュレーションを重ねてきました。ベルギーGPでは新しいリアウイング一式を投入します。これはマシン開発計画の一環として予定していたアップグレードです」

■劇的な改善は期待せず 最新仕様のメルセデスPUも投入

もっとも、マクラーレンは今回のアップグレードだけで勢力図が大きく変わるとは考えていない。

ホールディは次のように続けた。

「このアップグレードによって、マシンからもう少しパフォーマンスを引き出せると確信しています。しかし、特にマシン本来の速さで苦戦したイギリスGPを踏まえれば、このレースも決して簡単ではありません。そのため、競争力が大きく変わるとは期待していません」

また、ベルギーGPでは、マクラーレンに最新仕様のメルセデスPUが投入される予定だ。

チームはイギリスGPで、ワークスチームのメルセデスがすでに使用している最新仕様のPUが、自分たちにはまだ供給されていない理由について、公の場で疑問を呈していた。

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