レッドブルF1・レーシングのローラン・メキース代表は、マックス・フェルスタッペンが訴えてきた「マシン劣化」の問題について、チームがいまだに完全には理解できておらず、2027年まで続く可能性が高いと認めた。
フェルスタッペンは、ライバル勢がタイヤの劣化に苦しむ一方、レッドブルは「マシン劣化」に苦しんでいると冗談交じりに語ってきた。セッションやレースの途中でRB22の挙動が予測しづらくなり、パフォーマンスが失われていくという問題だ。
マドリードでのレース後、フェルスタッペンはシーズン終盤での逆転タイトル獲得の可能性を否定した。メキース代表も、この問題が実際に起きていると認めた。
「セッションやレースの中で、ある種のマシン劣化が起きているというマックスの指摘は正しいです。これが新しい問題ではないという点でも、彼の言うとおりです」
メキース代表は、具体的な原因については明かさなかった。
「何が問題で、どう解決するのかを、ここで説明するつもりはありません。私たちは、さまざまな方法でこの問題の解決を試みてきました。明らかに複雑な問題だと捉えています。そうでなければ、すでに解決できていたはずです」
メキース代表によると、レッドブルはマドリードで一定の進歩を遂げたものの、根本的な弱点を解消するには至らなかったという。
「すぐに解決することはありません。ですから、来年まで影響が続く可能性が高いです」
こうした状況は、過去にシーズン終盤で目覚ましい巻き返しを見せてきたフェルスタッペンが、マドリードでのレース後に次のように言い切った理由の一端を示している。
「僕がここから巻き返すことは、間違いなくありません」
それでも、元F1ドライバーでもある父ヨス・フェルスタッペンは、経営陣の大幅な入れ替えを経たレッドブルで、メキース代表のリーダーシップに満足していると語った。
ヨスは、ベルギーの『Play Sports(プレイ・スポーツ)』に、次のように述べた。
「ローランは、とても前向きな人だと言わなければなりません。人柄が良く、意思疎通にも前向きです。それは非常に重要だと思います」
ヨスは、メキース代表がエンジニア出身であることも強みだと考えている。
「エンジニアとしての経歴を持つチーム代表は、マシンやチームで何が起きているのかを、より深く理解しています」
一方で、元レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーをめぐる一連の騒動から、マックスが2030年までレッドブルに残ると決めるまでの間に、フェルスタッペン陣営がより強い発言権を求めたとの見方は否定した。
「私たちが発言権や影響力を持ちたかった、というわけではありません。マックスは、ただレッドブルにとても居心地の良さを感じているのです。来年はもう少し競争力を高め、再び優勝を争えるようになることを願っています」
一方、メキース代表は、手首の負傷でザントフォールト、モンツァ、マドリードの3戦を欠場したチームメイトのイザック・ハジャーについて、バクー(アゼルバイジャンGP)で復帰できるかどうかは、まだ判断できないと説明した。
「何かを秘密にしておきたいわけではありません。私たちは、使える時間を活用しているだけです。バクーの前の週に最終検査を行い、その結果を見てどうするか判断します。」
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