マドリードの新F1サーキット「マドリンク」について、アンバサダーを務めるカルロス・サインツも、特に視界と安全面の改善が必要だと訴えた。ほかのトップドライバーからも、コースレイアウトの一部を批判する声が上がっている。
サインツは、市街地サーキットは初開催後に改良されることが多く、マドリンクも例外ではないと考えている。予選後、次のように語った。
「間違いなく、このサーキットにはいくつか改善が加えられると思います。ドライバーが提案する変更を、主催者は柔軟に受け入れるべきです。僕たちからFIAに変更を提案し、どれだけ柔軟に対応できるのかを確認することになると思います」
ウイリアムズのサインツが最も懸念しているのは、高速走行時の視界だ。
「ジェッダやバクーと同じように、視界が悪いです。先が見えないストレートを時速260~270kmで走ると、間違いなくいろいろと考えさせられますし、本当に安全なのか疑問に感じます」
4度の世界王者マックス・フェルスタッペンは、サーキットの設計過程に対して、さらに厳しい意見を述べた。
「ここのブレーキング区間は、ほぼすべて変えたいです。コース図をくれれば、僕が直します。僕たちドライバーが意見を求められることはあるのでしょうか。いいえ、ほとんどありません。サーキットを造る前に、ぜひ意見を聞いてほしいです」
ポールポジションを獲得したランド・ノリスも、主催者はピットレーンの設計で改善の機会を逃したと考えている。その長さを「まるで6kmもあるみたいだ!」と冗談交じりに表現した。ピットレーンは約562mと報じられている。
「今年最も長いピットレーンで、ピットストップによるタイムロスも今年最大です。それで追い抜きがさらに難しくなります。新しいサーキットを造り、そこに多額のお金をかけるのであれば、これはおそらく重視すべき要素の一つです」
それでもマクラーレンのノリスは、このサーキットを楽しいと評価。予選では、自身のキャリアでも最高のラップの一つと評する走りを披露した。
好調な現世界王者のノリスは、予選を終えて次のように振り返った。
「最後にラップタイムを見て、『うわ、これはかなり良かった』という感じでした」
一方、選手権首位を走るアンドレア・キミ・アントネッリは、タイヤの激しい性能低下が最初のスティントを左右すると予想していた。
決勝で今季8勝目を飾ったメルセデスのアントネッリは、レース前に次のように語っていた。
「最初の10周は、おそらくおばあちゃんのような運転になるでしょう。ロングランでは、特に早い段階でプッシュすると、タイヤの性能がどれほど急激に低下するかが分かりました」
フェルスタッペンは、ターン12の名物コーナー「ラ・モヌメンタル」に対するフェルナンド・アロンソの批判にも同調。F1が現在抱えるエネルギー管理の問題が、見応えのあるこのコーナーを台無しにしていると主張した。
「全開で走りたかったのですが、そうするとバッテリーが空になってしまいます。だから、電力をより効果的に使えるように、途中でアクセルを戻すことになります」
レッドブルのフェルスタッペンは、こう締めくくった。
「それが僕のモヌメンタルでの体験です。」
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