マドリードの新サーキット「マドリンク」では、今週末のF1スペインGPでクラッシュや赤旗、セーフティカーの出動が相次ぐ可能性があると、ドライバーたちは予想している。一方、カルロス・サインツは、広大な会場には将来的にコースレイアウトを変更できる余地が十分にあると語った。
半市街地型のマドリンクでは、すでに行われたF3テストでセッションの中断やマシンの損傷が相次ぎ、ミスが許される余地の少なさが浮き彫りになっていた。
メルセデスのジョージ・ラッセルは、シミュレーターで走った経験から、F3テストで相次いだ中断も驚くようなことではないと語った。
「F3で20回も赤旗が出たと聞いたときは、少し驚きました。でも、シミュレーターでコースを走ったときには、20回しか出なかったことに驚きました。とんでもないコースです。おそらく、カレンダー全体でも最も危険なサーキットのひとつです」
アルピーヌのピエール・ガスリーは、シミュレーター後にさらに率直な見方を示した。
「赤旗が出ることに賭けます。それはほぼ確実です。ほとんどすべてのコーナーで、あらゆるバリアにぶつかりました。ですから、何をすべきで、何をしてはいけないのかは分かっています」
マクラーレンのオスカー・ピアストリも、シミュレーターでの準備では同じようにマシンを壊していたと冗談を飛ばした。
「シミュレーターと同じことをすべてやっていたら、何台かのマシンを廃車にしなければならなかったでしょう」
キャデラックのセルジオ・ペレスは、コースについて「少し怖いくらいです」と表現した。
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、予選では壁の近くまで攻める覚悟のあるドライバーが報われる可能性があると語った。
「予選でリスクを冒せば、すぐに0.2秒を稼げる可能性があります」
マドリンクの医療責任者を務めるイサベル・オルナケによると、サーキットの設備上の特徴によって、中断の可能性はさらに高まるという。
「ここにはサービスロードがありません。テストのときと同じように、私たちが対応に入るたびに、バーチャル・セーフティカーかセーフティカーを導入するか、セッションを赤旗で中断しなければなりません」
「ここにはランオフエリアがほとんどなく、設けられている場所も非常に狭いため、レースを事実上ニュートラルな状態にするか、中断する必要があります」
一部のチームは、マシンが損傷する可能性に備え、スペアシャシーの一式を持ち込んだとみられている。
一方、当初このサーキットを設計したドローモのヤルノ・ザッフェリは、初開催のレースを現地で見届けることはない。
ザッフェリはオランダ紙『De Telegraaf(デ・テレグラーフ)』に対し、ドローモとの契約打ち切りや、その後のヘルマン・ティルケの関与をめぐって主催者のIFEMAと法的紛争になったため、自身は「残念ながら歓迎されていません」と語った。
それでもザッフェリは、サーキット自体は壮観なものになると考えている。
「ターン5から6が最も難しいです。その少し先には高速区間があります。壁がすぐ近くにあるため、マックスのようなドライバーが度胸を見せつけられる場所です」
サインツは、マドリンクの広大な敷地によって、初開催のレースで問題が明らかになった場合でも、主催者は異例なほど柔軟に対応できると考えている。
「皆さんも見たように、このサーキットの良いところは、非常に広いスペースがあることです。そのため、フィードバックに合わせて柔軟に変更できると思います。皆さんやチームが望むものに合わせるため、将来的にコースの構成やレイアウトを変更する可能性も否定できません」
新しいパドックの広さも、すでに大きな話題となっている。ガブリエル・ボルトレートは、冗談交じりに語った。
「僕にとって唯一の違いは、到着時間を15分早めなければならないことです。今日、ホスピタリティに着くまでにかなり時間がかかりました」
その後、2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)が、初開催のマドリンクで行われた。
FP2では、レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが残り24分、ターン13手前のブレーキングで姿勢を乱し、マシンの右側面からウォールに衝突した。
リンドブラッドは自力でマシンを降り、無事な姿を見せたが、マシンの撤去とウォールの修復のため赤旗が提示され、セッションは中断された。
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