【F1スペインGP】“マドリンク”「最も危険なサーキットのひとつ」ドライバー7人の率直な感想・・・初日からクラッシュで赤旗、懸念が現実に

2026年09月12日(土)12:00 pm

記事要約


・ドライバーらはマドリンクでクラッシュや赤旗が相次ぐと予想

・サービスロードやランオフが乏しく、事故対応にはレース中断が必要

・サインツは初開催で問題が出れば将来のレイアウト変更も可能と説明


マドリング・インタラクティブマップ番号や色の付いた区間・計測地点を選択/セクター境界を表示
マドリングのコース図。全22コーナー、3セクター、タイヤ配分、ストレートラインモード区間を表示

セクター1黒|スタート/フィニッシュ → ターン6
セクター2グレー|ターン7 → ターン17
セクター3ゴールド|ターン18 → スタート/フィニッシュ
ストレートモード区間(F1図の赤い破線)作動地点検知地点スピードトラップストレートラインモード(通常時・太線)ストレートラインモード(低グリップ時・細線)
コース概要
全22コーナー/3セクター
黒・グレー・ゴールドで3セクターを区分し、S1→S2、S2→S3の印で境界を示しています。番号や色の付いた区間を選択すると詳細を表示します。

マドリードの新サーキット「マドリンク」では、今週末のF1スペインGPでクラッシュや赤旗、セーフティカーの出動が相次ぐ可能性があると、ドライバーたちは予想している。一方、カルロス・サインツは、広大な会場には将来的にコースレイアウトを変更できる余地が十分にあると語った。

半市街地型のマドリンクでは、すでに行われたF3テストでセッションの中断やマシンの損傷が相次ぎ、ミスが許される余地の少なさが浮き彫りになっていた。

■ラッセル「カレンダーで最も危険なサーキットのひとつ」

メルセデスのジョージ・ラッセルは、シミュレーターで走った経験から、F3テストで相次いだ中断も驚くようなことではないと語った。

「F3で20回も赤旗が出たと聞いたときは、少し驚きました。でも、シミュレーターでコースを走ったときには、20回しか出なかったことに驚きました。とんでもないコースです。おそらく、カレンダー全体でも最も危険なサーキットのひとつです」

アルピーヌのピエール・ガスリーは、シミュレーター後にさらに率直な見方を示した。

「赤旗が出ることに賭けます。それはほぼ確実です。ほとんどすべてのコーナーで、あらゆるバリアにぶつかりました。ですから、何をすべきで、何をしてはいけないのかは分かっています」

マクラーレンのオスカー・ピアストリも、シミュレーターでの準備では同じようにマシンを壊していたと冗談を飛ばした。

「シミュレーターと同じことをすべてやっていたら、何台かのマシンを廃車にしなければならなかったでしょう」

キャデラックのセルジオ・ペレスは、コースについて「少し怖いくらいです」と表現した。

ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、予選では壁の近くまで攻める覚悟のあるドライバーが報われる可能性があると語った。

「予選でリスクを冒せば、すぐに0.2秒を稼げる可能性があります」

■サービスロードなし、事故対応にはセッション中断が必要

マドリンクの医療責任者を務めるイサベル・オルナケによると、サーキットの設備上の特徴によって、中断の可能性はさらに高まるという。

「ここにはサービスロードがありません。テストのときと同じように、私たちが対応に入るたびに、バーチャル・セーフティカーかセーフティカーを導入するか、セッションを赤旗で中断しなければなりません」

「ここにはランオフエリアがほとんどなく、設けられている場所も非常に狭いため、レースを事実上ニュートラルな状態にするか、中断する必要があります」

一部のチームは、マシンが損傷する可能性に備え、スペアシャシーの一式を持ち込んだとみられている。

■設計者は初開催に不在「残念ながら歓迎されていません」

一方、当初このサーキットを設計したドローモのヤルノ・ザッフェリは、初開催のレースを現地で見届けることはない。

ザッフェリはオランダ紙『De Telegraaf(デ・テレグラーフ)』に対し、ドローモとの契約打ち切りや、その後のヘルマン・ティルケの関与をめぐって主催者のIFEMAと法的紛争になったため、自身は「残念ながら歓迎されていません」と語った。

それでもザッフェリは、サーキット自体は壮観なものになると考えている。

「ターン5から6が最も難しいです。その少し先には高速区間があります。壁がすぐ近くにあるため、マックスのようなドライバーが度胸を見せつけられる場所です」

■サインツ「将来的にレイアウトを変更できる」

サインツは、マドリンクの広大な敷地によって、初開催のレースで問題が明らかになった場合でも、主催者は異例なほど柔軟に対応できると考えている。

「皆さんも見たように、このサーキットの良いところは、非常に広いスペースがあることです。そのため、フィードバックに合わせて柔軟に変更できると思います。皆さんやチームが望むものに合わせるため、将来的にコースの構成やレイアウトを変更する可能性も否定できません」

新しいパドックの広さも、すでに大きな話題となっている。ガブリエル・ボルトレートは、冗談交じりに語った。

「僕にとって唯一の違いは、到着時間を15分早めなければならないことです。今日、ホスピタリティに着くまでにかなり時間がかかりました」

その後、2026年F1第14戦スペインGPのフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)が、初開催のマドリンクで行われた。

FP2では、レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが残り24分、ターン13手前のブレーキングで姿勢を乱し、マシンの右側面からウォールに衝突した。

リンドブラッドは自力でマシンを降り、無事な姿を見せたが、マシンの撤去とウォールの修復のため赤旗が提示され、セッションは中断された。


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