F1終盤戦に決断迫る ドメニカリCEO「バーレーン式は続けない」中東開催不能なら欧州決着か

2026年08月01日(土)6:00 am

記事要約


・中東で終盤戦を開催できない場合は欧州でシーズン終了

・イモラが有力候補となり、ポルティマオも代替開催の選択肢

・ラスベガス2連戦案はイベント価値の低下とNFLとの競合を理由に否定


■「バーレーン式」の移転開催は今後の基本方針にせず

F1のステファノ・ドメニカリCEOは、延期されたバーレーンGPをマレーシアで開催するような「移転開催」を、今後サウジアラビアGPやカタールGP、アブダビGPで繰り返す考えはないと明言した。

中東で終盤戦を開催できない場合は、ヨーロッパでシーズンを締めくくる方針だという。

延期されていたバーレーンGPは、10月にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで代替開催される。

しかし、ドメニカリCEOは、湾岸地域で開催予定のほかのグランプリについて、名称を維持したまま国外のサーキットへ移して開催する方法を、今後の基本方針にはしない考えを示した。

「私たちには、柔軟な発想で解決策を見いだし、カレンダーを維持していく力があります。ただ、この方法を今後も続けていくことはできないと思います。信頼を損なわないためにも、一貫した姿勢を示さなければなりません」

■中東開催が不可能なら欧州でシーズン終了へ

サウジアラビアGPは代替日程が決まっておらず、イランをめぐる紛争の影響によって、予定されているカタールGPとアブダビGPの開催も深刻な危機に直面している。

ドメニカリCEOは、9月中旬までに最終判断を下したいと語った。

「中東でレースを行うことができなければ、シーズンは欧州で終えることになります。欧州以外の地域で代替開催することはできません」

■イモラが有力候補、ポルティマオも選択肢

ドメニカリCEOの出身地であるイモラは、有力な代替候補の一つに挙がっている。

イモラでの開催が実現すれば、F1が欧州でシーズン最終戦を行うのは1997年のヘレス以来となる。

「イモラは選択肢の一つですが、イモラで開催すると決まったわけではありません」とドメニカリCEOは語った。

「最終判断を下した後、欧州で代替開催する場合は開催地を発表します」

また、2027年と2028年にF1カレンダーへ復帰することが決まっているポルトガルのポルティマオも、代替候補の一つとなっている。

ドメニカリCEOは、12月上旬のイモラ開催は寒さや雨、霧の影響を受けやすいのではないかとの懸念についても否定した。

「興味深いことに、統計によれば、この時期の欧州の平均気温は、私たちがレースを開催するラスベガスよりも高いのです。気候変動がある以上、今は何も保証できません。雪が降らないことを願うしかありません。ピレリはまだ冬用タイヤを用意していませんが、近いうちに開発へ取り組まなければならないかもしれません」

■ラスベガス2連戦案を否定、NFLとの競合も回避へ

ラスベガスでの2連戦も代替案として検討されたが、ドメニカリCEOはこれを否定した。

「アメリカでさらに1戦を開催することはありません。それは保証します。ラスベガスで2戦を開催する案も浮上しましたが、F1カレンダーの目玉となったラスベガスGPの特別な価値を損ないたくはありません」

さらに、ドメニカリCEOは、この時期にF1とアメリカのナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の開催が重なり、視聴者の関心が分散することも避けなければならないと語った。

「NFLは非常に人気が高く、多くの視聴者がいます。そのため、NFLと直接競合するような状況は避けなければなりません。」

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