「チームは私たち自身で運営する」アウディF1、追加投資に前向きも譲らない“主導権”
■アウディF1、追加投資に前向きも主導権は維持
アウディは、F1チームへの投資家の関心が高まる中、さらなる株式売却の可能性を否定していない。一方、ゲルノット・デルナーCEOは、ドイツの自動車メーカーであるアウディがプロジェクトの主導権を維持すると強調した。スペインGPで取材に応じたデルナーCEOは、フォルクスワーゲン・グループ全体でコスト削減が進められているものの、アウディのF1プログラムには十分な資金が確保されていると説明した。
「私たちはF1参戦に向けて非常に入念な準備を行い、確かな資金基盤とパートナーのもとでプロジェクトを構築してきました。私たちの事業計画では、2020年代中に損益分岐点へ到達する予定です。私たちは計画を維持しており、何かを変更する理由はないと考えています」
アウディがフルワークス参戦を開始する前に、カタールの政府系ファンドはすでにチームの少数株式を取得しており、その割合は約3分の1と報じられている。デルナーCEOは、ほかの外部投資家からも関心が寄せられていることを認めた。
「ほかの潜在的なパートナーからも非常に高い関心が寄せられています。しかし、私たちは常にチームの主導権を維持します。民主的な経営スタイルでF1チームを運営することはできますが、それでは十分なスピードで意思決定できません。パートナーには、レーシングチームの運営を私たち自身に任せられると信頼してもらう必要があります」
■自然吸気V8案、持続可能燃料は「譲れない一線」
デルナーCEOはまた、FIAが2030年から自然吸気V8エンジンを採用する可能性を検討していることについて、アウディの電動化戦略と相反するのではないかとの見方を否定した。
「いいえ、そこまでの話ではないと思います。燃料は引き続き持続可能なものになります。それは私たちにとって重要です。そこは私たちにとって譲れない一線ですが、その点が議論の対象になっているわけではありません」
■ヒュルケンベルグを高く評価、ドイツGPへの資金拠出は否定
デルナーCEOはさらに、中期的なシートを巡って一部で憶測が出ている39歳のニコ・ヒュルケンベルグについても、ガブリエル・ボルトレートとともに高く評価していると強調した。
「私たちはヒュルケンベルグとボルトレートに非常に満足しています。2人ともアウディF1チームのために、同じ方向を向いて取り組んでいます」
デルナーCEOは、最終的にはパフォーマンスが決定的な要素になるとしながらも、ヒュルケンベルグがドイツ人であることは、アウディ社内で特に重要だとも付け加えた。
また、デルナーCEOはドイツGPの復活を望んでいるものの、アウディが開催資金を負担する考えはないと明言した。
「私たちが資金面で関与する計画はありません。自動車メーカーとして、チームを参戦させることで貢献することはできます。しかし、そのようなイベントを実現するためには、ほかの関係者が実現に向けて動く必要があります。」




