2026年F1ドライバーズ選手権で首位に立つアンドレア・キミ・アントネッリをめぐる民事訴訟について、元マネージャー側の代理人が初めて詳細を語った。
代理人は、この訴訟は単なる金銭問題ではなく、長年にわたる育成への貢献に対する「敬意」と「原則」が問われるものだと強調している。
かつてF1に参戦したミナルディの創設者、ジャンカルロ・ミナルディの息子であるジョバンニ・ミナルディは、アントネッリとその家族がF1デビュー前にマネジメント契約を終了した後、ボローニャの裁判所に民事訴訟を起こした。
この訴訟では、未払い報酬と契約の一方的な解除に伴う損害賠償が争点となっている。
ジョバンニ・ミナルディの代理人を務めるマッティア・グラッサーニ弁護士は、イタリアの通信社『Adnkronos』に次のように語った。
「ジョバンニ・ミナルディは今回の件で非常に苦しみ、ほかに道が残されていなかったため、通常の司法手続きに踏み切りました。長年にわたる尽力と犠牲、そして若いドライバーへの投資は、はるかに大きな評価を受けるに値するものでした」
グラッサーニ弁護士によると、この争いは裁判所で1年近くにわたって続いており、すでに複数回の審理が行われているという。
「これは、数年前に当時未成年だったキミとその両親から委任されたマネジメント契約の不履行を巡り、ジョバンニ・ミナルディと、アンドレア・キミ・アントネッリおよびその両親が争っている訴訟です」
「アントネッリがメルセデスに加入した際、アントネッリ側は契約条件を維持する理由がなくなったと判断しました。そこから今回の争いが生じたのです」
グラッサーニ弁護士は、裁判外での和解交渉も行われたと認めたが、提示された条件が「受け入れられない」として、ミナルディ側が拒否したと説明した。
「残念ながら、合意には至りませんでした。これは金銭的な問題だけでなく、何よりも敬意と原則の問題なのです」
グラッサーニ弁護士は、アントネッリがモータースポーツ界で最も高く評価される若手ドライバーの一人になる前から、ミナルディが支えていたと強調した。
「ジョバンニ・ミナルディは、当時まだ無名だったドライバーを信じ、8歳の頃から彼を支え続けました。そして現在のキャリアの礎を築き、最初にフェラーリへ、その後メルセデスへ紹介した人物なのです」
さらにグラッサーニ弁護士は、法的措置について「あらゆる手段を尽くした末の、やむを得ない選択だった」と説明し、ほかの解決策が尽きたため訴訟に踏み切ったと締めくくった。
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