メルセデス、信頼性危機でADUO活用の改良PUを準備か アントネッリに母国GPでグリッド降格の可能性
■メルセデス、モンツァでADUOを活用した改良型PUを投入か
メルセデスは、イタリアGPに向けてADUO(エンジン性能均衡システム)を活用した改良型パワーユニット(PU)を準備していると報じられている。
信頼性問題が深刻化し、再びパフォーマンス面での圧力も高まる中、2026年シーズン序盤からの好調な流れが脅かされている。
改良型PUには、燃焼室やターボチャージャー、ペトロナスと共同開発した燃料の改良が含まれるとみられている。
メルセデスは当初、ADUO制度を利用したさらなる開発を見送り、2027年に集中する方針だったとされている。
FIA(国際自動車連盟)の初期分析では、レッドブル・フォードが最も強力な内燃エンジン(ICE)を持つと判断された。
ただし、ADUO制度の合法性や適用方法をめぐっては、依然として議論が続いている。
マックス・フェルスタッペンは、レッドブルがこの件について今もFIAと協議していることを認めた。
「エンジンの話が出ましたね」とフェルスタッペンは語った。
「まあ、僕たちにも何らかの形でADUOが適用されればうれしいですね。ただ、どうなるかは分かりません。様子を見ます。夏休み明けに、もう一度検討します」
■アントネッリは4基目使用、5基目投入ならグリッド降格
メルセデスはイタリアGPでアップグレードを投入する可能性があるが、選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリは、すでに年間上限となる4基目のエンジン(ICE)を使用している。
そのため、5基目を投入すればグリッド降格ペナルティを受けることになる。
フェラーリも、イタリアGPに向けて、新しい低ダウンフォース仕様のリアウイングとともに、ADUOを活用したアップグレードを準備していると報じられている。
『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュラント)』の解説者を務めるラルフ・シューマッハは、メルセデスには次の大型アップグレードをこれ以上遅らせる余裕はないと語った。
「アップグレードについて言えば、メルセデスF1のトト・ウォルフ代表の発言は興味深いと思いました」とシューマッハは述べた。
「ウォルフ代表はすぐに、予算上限を考慮しなければならないと明らかにしました。これは非常に興味深いことです。どうやら、すでに予算面で余裕がないようです。7月や8月の時点でそうなっているとは、私にはほとんど信じられませんが。ウォルフ代表は以前にもフェラーリを引き合いに出し、フェラーリがどうやってアップグレードを続けられるのか理解できないと話していました。メルセデスは早急にアップグレードを投入する必要があります」
■信頼性問題も深刻、ラッセルのPUは修復不能の可能性
信頼性も同じく深刻な懸念材料となっている。
アントネッリとジョージ・ラッセルは、すでに4基目のエンジンを使用している。
ラッセルはハンガリーGPで、予選Q3後に水漏れが確認され、PU交換を余儀なくされた。
ウォルフ代表は、このPUが「かなり深刻な損傷を受けている」と認め、修復できない可能性があるとした。
ウォルフ代表は、使用済みのコンポーネントに戻すことで、ペナルティを回避できると期待している。
一方で、新たなエンジンを投入する場合、モンツァが有力な候補になるとの見方も示した。
「モンツァはキミにとって特別な母国レースですが、エンジン交換によるグリッド降格ペナルティを消化するには適したサーキットでもあります」とウォルフ代表は語った。
「ですから、モンツァでペナルティを受けるかどうかについて、キミの父親であるマルコと話さなければなりません。最後尾からスタートすれば、キミのプレッシャーを軽くできるかもしれません」とウォルフ代表は冗談を交えて語った。
「ただ、私たちの信頼性が十分ではなかったことは事実です。ペナルティを受け入れるかどうかは、まだ分かりません。」
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