メルセデスF1はADUO優遇を“巧みに確保”したのか、アウディ代表ビノットが疑問

2026年07月02日(木)9:43 am

記事要約


・ビノットがメルセデスのADUO優遇獲得に疑問

・現行制度は開発を控える動機になると制度面も批判

・アウディの次の本格PUアップデートは2027年以降か


アウディF1のマッティア・ビノット代表は、メルセデスがF1で物議を醸しているADUO(追加開発およびアップグレード機会)によるエンジン開発優遇措置の恩恵を受けるため、巧みに立ち回ったのではないかと疑問を呈した。

FIAのADUO制度では、基準となる内燃エンジン(ICE)に後れを取っているメーカーに対し、性能差を縮めるための追加開発が認められている。

FIAの評価では、レッドブルが最も強力な内燃エンジンを持つと判断され、メルセデス、フェラーリ、アウディ、ホンダは、それぞれ異なるレベルのADUOによる開発優遇措置を受ける資格を得た。

■ビノットが疑問視するメルセデスのADUO優遇

「誰もが、レッドブルが優れたエンジンを持っていることは知っていましたが、メルセデスのエンジンも決して劣っているわけではありません」とビノットはドイツメディア『F1-Insider.com』に語った。

「おそらく信頼性の理由、あるいは別の理由で、そのポテンシャルを完全には引き出せていないのでしょう。結果として、彼らはこのADUOの優遇を巧みに確保したとも言えます」

イタリア出身のビノット代表は、優遇制度そのものにも納得していない。

「優遇を得られる立場にあるなら、開発を無理に推し進める理由がなくなるということです」とビノットは語った。

「それが現行規則の限界です。追加のアップグレードは、シャシー側と同じように、ランキング制度に基づいて与えられるべきです。そこから目を背けることはできません」

■アウディは第1弾投入も次の本格アップデートは2027年か

アウディはすでに、自社に認められたADUOアップグレードの第1弾を使用しており、バルセロナ・カタルーニャGPでは、ドライバビリティ向上を目的とした改良型ターボチャージャーを中心とするハードウェア改良を投入した。

しかし、アウディのレースディレクターを務めるアラン・マクニッシュは、第2弾のアップグレードは来季まで登場しない可能性があると示唆した。

「私たちは自分たちの立ち位置を理解しています」とマクニッシュはドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語った。

「私たちの初のPUは、かなり堅牢であることが証明されており、初期トラブルもすでに解消されています。バルセロナで投入したような変更は小さいものですが、重要です」

次のADUO段階について尋ねられると、マクニッシュはこう答えた。

「おそらく、次の本格的なステップは2027年までないでしょう。」

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