フェラーリは、ルイス・ハミルトンがバルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初優勝を飾った後、オーストリアGPではレースペースに苦しんだものの、今週末のイギリスGPに向けてさらなるアップグレードを投入する構えだ。
フェラーリはシルバーストンで、低ダウンフォース仕様に更新された「マカレナ・ウイング」を投入するとみられている。
さらに、低ドラッグ仕様に改良されたディフューザーに加え、排気系にも追加の調整が施される可能性がある。
※ドラッグ:マシンの進行方向と反対向きに働く空気抵抗
F1の予算上限規制による制約がある中でも、フェラーリは2026年型パッケージの開発を続けている。
相次ぐ新パーツ投入に、メルセデス代表のトト・ウォルフは首をかしげている。
「フェラーリがあれほど大規模なアップグレードを、あのようにマシンへ投入できることには少し驚いています」と、ウォルフ代表はオーストリアGP後に語った。
「全員に同じルールが適用されることを願っています」
今回の新たな開発は、フェラーリがすでにオーストリアGPでADUO(アップグレード開発・救済措置)によるエンジンアップグレードの第1段階を投入した後に続くものだ。しかし、決勝では依然として大きく苦戦した。
ドイツ紙『Bild』は、週末を前にフェラーリがメルセデスの物議を醸したディフューザー設計に異議を唱え、それが認められていたことを皮肉交じりに伝えた。
「ハハ、フェラーリ! メルセデスの勝ちだ。その結果がこれだ」
同紙は、フェラーリがメルセデスのディフューザーを違法だとして、FIA(国際自動車連盟)に申し立てを行っていた経緯にも触れている。
さらに同紙は、FIAがイタリア勢の主張を認めたことでメルセデスがマシンの修正を余儀なくされた一方、それでもメルセデスがダブル表彰台を獲得し、フェラーリは5位のハミルトンと8位のシャルル・ルクレールにとどまったと伝えている。
チャンピオンシップリーダーのアンドレア・キミ・アントネッリは、フェラーリのレースペースに悪い意味で驚いたと語った。
「彼らはかなり遅かったですし、エネルギーの使い方も奇妙でした」とアントネッリは振り返った。
「2周目のターン1では、速度差が大きく、ルクレールに追突しそうになるほどでした。おそらく僕の方が彼より30km/hほど速かったと思います」
F1世界王者のランド・ノリスも、フェラーリのペース不足には同じように驚いていた。
「パワーが足りないと、ストレートでもコーナーでも限界まで攻めなければなりません。でも、今のフロントタイヤではそれは不可能です。彼らにとって厳しいレースだったはずです」とノリスは語った。
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