マクラーレンF1のチーム代表であるアンドレア・ステラは、2026年レギュレーション下の新時代において、メルセデスが現時点で明確な優位性を持っていることを認めつつも、その差は十分に逆転可能だとの見解を示した。
イギリスGPの舞台であるシルバーストンでは、ランド・ノリス(マクラーレン)が「開発面でメルセデスに約3か月遅れている」と発言しており、マクラーレン内部でもその認識は共有されつつある。
ステラ代表もその見解に一定の同意を示しながらも、チームとして悲観していない姿勢を強調している。
ステラ代表はイタリア紙『Corriere della Sera』に対し、現在の勢力図について次のように語った。
「トップ争いは、複数チームの間で非常に激しいものになるでしょう。それは、効果的なアップデートをどれだけ投入できるかにかかっています」
また、オーストリアGPで復調を見せたレッドブルにも言及した。
「レッドブルがオーストリアGPでトップにいたことに驚きはありません。彼らが持ち込んだ新しい要素を見れば明らかです」
現在のギャップについては、率直に次のように分析している。
「おそらく、トップから0.3〜0.4秒ほど遅れています。数字はかなり明確です」
それでもステラ代表は、「何をすべきかは正確に理解している」と強調し、焦りはない姿勢を見せた。
「私たちの対応力を信じていますし、まったく心配はしていません」
一方、ステラ代表は、メルセデスの優位性が固定されたものではないとも指摘する。
「もしメルセデスが、バルセロナ・カタルーニャGPと同じ仕様でオーストリアGPに臨んでいたら、勝てなかったでしょう。彼らは毎グランプリで新しいものを投入しています」
その上で、現在のF1をこう表現した。
「これはイノベーションの戦いです」
アップデート開発の速度と質が、勝敗を直接左右する構図が一段と鮮明になっていると強調した。
ステラ代表はまた、2026年レギュレーション変更によって、それまで積み上げてきた勢いがリセットされたことへの複雑な心境も明かしている。
「私たちが投資と努力を成果に変え始めた瞬間に、すべてが変わってしまったことにフラストレーションはあります」
それでも、現在のチームの成果には誇りを示した。
「ミュージアムに飾られたトロフィーを誇りに思っていますし、変化する環境でも勝てることを証明することが重要だと考えています。コンフォートゾーンにとどまるのは簡単ですが、私たちは違う道を選んでいます」
さらに、マクラーレンがメルセデス製パワーユニットのカスタマーチームであることも、想定外の課題を生んだと認めている。
「初めて、それが不利に働きました。しかし現在は、エンジン部門との協力がより効果的になり、電動エネルギーの使い方についても理解が深まっています。」
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