F1のエンジン開発をめぐり、FIAのADUO(追加開発およびアップグレード機会)制度が注目を集めている。
この制度では、基準となる内燃エンジン(ICE)に後れを取っているメーカーに対し、性能差を縮めるための追加開発が認められている。FIAの評価では、レッドブルが最も強力なICEを持つと判断され、メルセデス、フェラーリ、アウディ、ホンダはそれぞれ異なるレベルの開発優遇措置を受ける資格を得た。
ホンダもADUOで2回分のアップグレード権を得ているが、現時点では慎重なアプローチを取っているようだ。
「私たちは数多くのアップデートを実装することに集中しました」と、ホンダF1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は第1弾パッケージについて語った。
「夏季休暇明けには、来年に向けた別の戦略があります。小さなアップデートを定期的に行うのではなく、パフォーマンスを向上させるための長期的なロードマップがあります」
それまでは、「新しいPUを投入する前に、戦略を最適化するための作業を続ける必要があります」と折原氏は述べた。
ホンダのパートナーであるアストンマーティンも、頻繁にアップデートを投入するライバル勢に追随したい誘惑を抑えており、シーズン後半に投入予定の、より大規模なパッケージを待つという、アストンマーティンF1のチーム代表エイドリアン・ニューウェイ主導の戦略を維持している。
「私は自分たちのチームだけで手いっぱいなので、他が何をしているかにはあまり注意を払っていません」とアストンマーティン・ホンダのチーフ・トラックサイド・オフィサー(CTO)を務めるマイク・クラックは語った。
「彼らが現在のペースで開発を続けるなら、いずれどこかの時点で新しいマシンに取りかからなければならないことは、私たち全員が分かっています。ただ、繰り返しになりますが、他チームの戦略がどうなっているのかは私には分かりません」
クラックは、次の大型アップグレードを待つ状況について「純粋に心理的なもの」だと認めた。
「私たちは他チームと比較して80〜90%のパフォーマンス水準にいます。そこまで大きく離されているわけではありません。トンネルの先に光が見えている、と言っていいでしょう。今ある状況のまま、次の2戦を乗り切ります。もちろん私は失望していますが、それが私たちの下した決断です。」
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